平和への信念語る

米・バーバラ・リー議員が来日、東京で講演会


 昨年9月14日に米連邦議会が採択した報復戦争決議に反対したただ1人の議員、バーバラ・リー氏(56、バークレー・オークランド選出、下院議員)の日本講演会が2日、都内のホテルで行われ、2000人が参加した。3000人以上の命を奪った米国のアフガニスタンに対する空爆や日本の軍国主義化をリー議員とともに考えようと中村敦夫参院議員らが企画した。

 約1時間にわたって講義したリー議員は、大統領に広範な権限を与えた同決議は、金額が書かれていない小切手を渡したようなものだと非難。「不要な軍事行動を起こし、罪のない人を危険にさらすべきではない」と反対票を投じた信念を語った。また、決議採択後も、選挙区のさまざまな集まりに積極的に参加した結果、国政選挙で85%の得票率を獲得したと報告。多くの市民が自分の考えを支持してくれたと喜びを語った。

 また、先祖がアフリカから奴隷として連行された自らのルーツも振り返りながら、世界人権宣言に明記された権利を全世界の人が享受できるようにするため、たたかい続けると宣言した。

 会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。講演後、リー氏と対談した作家の落合恵子さんは、「一人ひとりの『私』からすべての命が尊重される社会を作って行こう」と呼びかけていた。

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