李昇昊のツボ教室(4)

便秘のツボ


 健康な人では、1日1回形のある便が出るものです。2〜3日に1回排便があったり、1日に2回の排便でも、身体に異常や不快を感じなければ、便秘ではありません。つまり便の回数と量、または質に関係なく、排便困難で苦痛があるものを便秘といいます。ツボ療法で試してみましょう。

 「代表ツボ」

 ▽支溝(しこう)

 1、支溝を指先でやや強めに3分間指圧して、じわっと響かせる。
 2、そこを10本束ねた爪楊枝のとがったほうで20回たたく。
 3、たたいた後に、簡単灸(せんねん灸など)を3つすえる。

 「症状別のツボ」

 ●口は渇き、元気はある

 ▽合谷(ごうこく)

 1、合谷を指先で強めに3分間指圧する。
 2、そこへ、簡単灸を3つすえる。

 ●よくお腹が痛み、元気がない

 ▽気海(きかい)

 1、気海に親指を当てて、時計の針と同じ方向にゆっくりと20回もみながら回す。
 2、ドライヤーの温風で、気海に3〜5センチまで近づけて、熱くなったら離し、また近づけるように10分間繰り返す。熱感が腹の中へ通るような感じが出るように行う。

 ●脇腹が張り、コロコロ便がでる

 ▽行間(こうかん)

 1、指先でやや強めに3分間指圧する。とても響く。
 2、そこへ10本ほど束ねた爪楊枝のとがったところで、20回たたく。

 ●妊娠中の便秘

 ▽三陰交(さんいんこう)

 1、指先でやや強めに3分間指圧する。
 2、10本ほど束ねた爪楊枝のとがったところで、20回たたく。
 3、その後、簡単灸(せんねん灸など)を3つすえる。

 ※便秘の補助療法
 ツボ療法後、腰からお尻のほうへゆっくりと5分間なでおろしてマッサージ。

 「ポイント」

 ・支溝は普段から指先で指圧して刺激を与える。

 ・ツボ療法中にお腹がゴロゴロと鳴って、腸が動き出すのが分かる。これは効果が出ている証拠です。

 ・治療後は仰向けに寝て、気海を中心に、手のひらを当てて、時計の針と同じ方向に、10分間大きくなでもみします。

 ・あまり薬に頼らないで、規則正しい食生活を心がけましょう。(うえの針灸整骨院院長、@03・3832・6899)

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