ともに生きる社会作りを

定住外国人ボランティアがシンポ


 2002FIFAワールドカップ記念シンポジウムが22日、東京・護国寺の講談社で行われた。W杯を機に地域の国際化に貢献しようと発足した「定住外国人ボランティアネットワーク」などが主催した。

 1部では「日韓サッカーの展望」をテーマにサッカー解説者のセルジオ越後氏、サッカージャーナリストの慎武宏さんらが発言した。2部のテーマは「W杯が日韓、東アジアにもたらしたもの」。定住外国人ネットを立ち上げたルポライターの姜誠氏がコーディネーターを、財務省の岸本周平課長、一緒企画代表のトニー・ラズロ氏、山脇啓造・明治大学教授、シネカノン代表の李鳳宇氏らがパネラーを務めた。

 同ネットワークは、各地で交流イベントを開いたり、通訳を務め外国人との共生をアピールした。メンバーのラズロ氏は、自治体に協力を求めた際、外国人を地域の資源として考えてほしいと訴えたが、理解されなかったことに触れ、「外国人のどこが資源なのか、社会の多様性の強みが何かを外国人自身がはっきり知るべきだ」と発言した。また山脇氏は、日本政府が外国人とともに生きる施策を早急に講じるべきだと主張した。

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