人・サラム・HUMAN

涙止まらぬ「アリラン」公演

神奈川女性同盟代表団で訪朝・全絹枝さん


 4月は「アリラン」公演観覧のため平壌へ。5月は第40回朝・日友好展の準備。6月はサッカーW杯応援でソウルヘ。そして今は10月の女性同盟結成55周年記念公演神奈川実行委委員長として大車輪の活躍。

 「忙しいのは幸せなこと。人生前向きに何でも取り組んでいって、うまくいった時の達成感はすばらしい。絵も舞踊も始めて40年近くになるけれど、ここまでできたのは、夫や姑、家族のお陰だと思っている。感謝の気持ちを忘れたことはありません」

 長い間、女性同盟川崎支部副委員長、分会長、副分会長を務めた。縁の下の力持ちとしての経験が、息長く取り組んでいる朝・日友好展実行委副委員長としての活動にエネルギーを与えてくれたと語る。

 「一口に40年といっても、本当に色々なことがあった。国交がないということもあって、市民の間に友好の情が根づいているとはいえず、時には情勢が緊張、女子学生のチョゴリが切られたりしたこともあった。そのつど、市民同士が話し合い、プロアマの区別なく、文学芸術の同好者が友好展の灯を守ってきた。このことに汗を流せたのは、私の誇りです」

 人一倍努力した人だけが知る清々しさ。お金や人間関係の苦労もあったはずだが、愚痴やぼやきはなし。

 「『アリラン』公演で一番感動したのは、白いチョゴリの女性が嵐に立ち向かって進む場面。過酷な運命に立ち向かう朝鮮民族の力強さやひたむきさを象徴していて、涙が止まらなかった」

目標は36秒フラット

競泳の全国大会に出場 蔡知怜さん

 来月6日〜10日まで東京・辰巳国際水泳場で開催される第25回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会女子10歳以下50メートル平泳ぎの部に京都第2初級5年生蔡知怜さんが出場する。

 蔡さんは去る4月に行われた京都春季室内水泳大会で39秒65のタイムで優勝、見事全国出場の切符を手にした。5歳からスイミングスクールに通い始めた蔡さんは、人一倍の負けず嫌い。その根気は練習場でもいかんなく発揮された。初級部2年生からコーチの勧めで育成コースへ。一時なかなかタイムを縮められず、苦しんだが、水泳法を修正してから自己記録を4秒縮めた。

 学校ではクラスの男子生徒と混じってサッカーに興じるスポーツ娘。クラスの人気者だ。

 そんな蔡さんは「今大会の目標は36秒フラットのタイムを出すこと」と自信たっぷりに話す。彼女の目標は昨年のジュニアオリンピックカップ優勝タイムよりも1秒早い記録だ。

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