朝大経営学部で同胞障害者の講演


 朝鮮大学校経営学部が6月29日、在日同胞福祉連絡会メンバーで視覚障害者の梁進成さん(36)の講演会を同校で開催した。同胞社会で福祉問題に対する関心が高まっているのを受け、昨年に引き続き福祉をテーマに企画した。

 「私も朝鮮人になりたい」と題して講演した梁さんは、朝鮮学校への進学を希望したものの、障害者という理由で入学が認められなかったこと、盲学校に通う中学の時からアイデンティティーに対する悩みが押し寄せるようになったが、その悩みはいまだ解決に至っておらず、その大きな理由が朝鮮語を話せないことにあると打ち明けた。また、5月に同胞障害者の家族と朝鮮を訪れたことが転機になり、同胞と触れ合うようになったことも報告。「アイデンティティーを確立できずに悩んでいる同胞障害者の存在を忘れないでほしい。そのような境遇にいる同胞に手を差し伸べることが人を愛し、民族を愛し、やがては自分を愛することにつながると思う」と呼びかけていた。【朝大経営学部】

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