もともとチャンゴサークルはあったのですが、家事や育児に追われるオモニたちにとって、定期的に集まって練習をするのがかなりハードだったため、いつのまにか有名無実のサークルになっていました。

　しかし３年前、「育児も一段落。せっかくチャンゴも持っているんだから、もう１度始めよう」というオモニたちの熱い要望に応え、李英姫さん（44）を中心に、３０〜５０代の幅広い年齢層の６人のオモニたちが集まり、サークルを再結成しました。

　それからというもの、東海朝鮮歌舞団出身の李さんの指導のもと週１回支部に集まり、技量を磨いてきました。

　そんなチャンゴサークルに転機が訪れたのは昨年の１１月。民団の婦人会から「チャンゴを一緒にやろう」という提案があったのです。それからメンバーは徐々に増え、今では１５人になりました。

　東京から講師を呼ぶなどしてオモニたちのチャンゴのレベルもどんどん上がっていきました。そして今年の４月、民団との合同花見で初めてその技量を披露したのです。

　６月にはワールドカップ歓迎イベントの一環として、多くの日本市民の前でも演奏しました。当日は、色鮮やかなチョゴリに身を包み素晴らしい演奏を披露するオモニたちに、惜しみない拍手喝采が送られました。

　「チャンゴを通じて民族性を守っていこう」――これが「ハナ」のモットーです。これからの夢は小さなホールを借り切って単独でコンサートを開くことです。

　問い合わせ＝女性同盟静岡県西部支部　TEL　053・462・8411