同胞の店

焼肉・こうらいえん
(兵庫県・明石市)

黒毛和牛のうまみ最大限に


 JR明石駅から南に向かって2分ほどの所にある焼肉「こうらいえん」。屋号は朝鮮半島で初めての統一国家、「高麗」からとった。創業30年の老舗だが、今年4月にリニューアルオープンした。オープンの際は、お祝いのビールが100箱以上寄せられたほど、信頼が厚い。10テーブル、約50人収容。翔道さん(48)、鄭壽美さん(43)夫妻が切り盛りする。

 自慢は、創業30年の変わらない味。地元産の黒毛和牛(但馬牛)のうまみを最大限に引き出している。肉は、さん自らが枝肉から1枚1枚カットする。肉の繊維の流れや、火が通った後脂が落ちる分量などを計算したうえでの食べやすい大きさにこだわる。また、もみダレ、つけダレの濃度が異なり精密に計算されているため、いくら食べても「飽きない」。それがファンを広めている秘訣だ。

 カルビ900円、ロース(リブまたはサーロイン)1280円で、これだけでも十分満足だが、さらに美味しいものがあれば人はそれを追求したくなるもの。そのため、厳選された上カルビ、上ロース(いずれも1800円)も人気だ。「無理しちゃあかん、月に1度、給料日後に最大の喜びを」と勧めることもあるとさん。そういった人柄が常連客をつかんでいる。人情味あふれる店主である。(基)

 おすすめメニュー ファミリーセット(ハラミ、ロース、上ミノ、テッチャン、骨付きウインナ―、とり、いか、野菜入り、3980円)、テッチャン(590円)、キムチ(300円)、チヂミ(400円)、生ビール中(390円)

 営業時間 11時〜23時30分(ランチは14時30分まで)。無休。明石市東仲ノ町5―22。TEL 078・917・0368。

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