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ルーツ確認の作業
1世から聞き取り 総聯群馬の協力で朝大政経学部学生 朝鮮大学校政治経済学部の学生が6月末から、総聯群馬県本部の協力のもと、県内に在住する1世同胞の聞き取り調査を実施している。 同学部の社会実習の一環として行われている今回の調査には法律学科4年生3人が参加。故郷での暮らしや渡日の経緯、日本での労働や生活実態、差別と民族性抹殺に抗してたたかった体験談などを聞き取っている。朝鮮植民地統治の被害を1世同胞たちの証言を通じて明らかにし、3世である自分たちのルーツを確認するのが目的。後世にも伝えていくため体験談を録音、ビデオ撮影、証言集にまとめあげる予定だ。調査活動は7月中旬まで続けられる。 「日本名を使うのがいやだった。命がけで守ったのに、今の3、4世はそんなことも知らずに日本名を使っている」。証言を取った1世同胞の言葉に衝撃を覚えたという鄭太均くんは、「1世の生き生きした語りから、当時の故郷の様子や同胞たちの苦労を肌で感じることができた。教科書では習えない貴重な体験だと思う。後悔しているのは自分のハラボジ、ハルモニの体験談を聞けなかったこと。いま聞かなければ1世同胞の苦労とたたかいの歴史が風化してしまう」と述べていた。 「不平等こわす活火山に」 南朝鮮・米軍の女子中学生れき殺事件 市民社会団体と国会議員合同報告大会 「米軍装甲車による女子中学生殺人事件市民社会団体、国会議員合同報告大会」が9日、国会議員会館の小会議室で行われた。 報告大会ではまず、ハンナラ党のキム・ウォンウン議員が「自国の市民すら守ることができず、国会議員として恥ずかしい」と、遺族らを慰めながらあいさつをした。 キム議員は、「われわれは主権国家の国会議員との自覚を持って事件の解決に取り組んでおり、これを機に韓米不平等の地殻を貫く活火山になりたい」と述べた。 今回の報告大会は、国会内の研究グループである「国と文化を考える議員の集い」(代表=キム・ウォンウン議員)が、「女子中学生殺人事件汎国民対策委員会」に提案して開かれた。 報告大会では、チェ・グンホ同対策委状況室長が事件の経過報告を、「民主社会のための弁護士の集い」のリ・ソクテ弁護士が中間真相調査を行った後、遺族らが発言した。 遺族らは、「子供に先立たれた親に言えることなどない。事件の真相をたくさんの人に知らせてほしい」と言葉短く語った。 また、報告大会で朗読された市民社会団体、国会議員の共同声明を通じて参加者らは、ブッシュ米大統領の公式謝罪、事件の全面的な再調査と責任者の処罰、遺族と社会団体代表が参加した共同真相調査団の結成、「韓米地位協定」の改定などを求めた。 報告大会には、民主党やハンナラ党の国会議員が参加した。彼らは今後も、事件解決のための活動を続けていく予定だ。 これに先立ち、同対策委は代表者懇談会を持ち、法務部による裁判管かつ権放棄要請が事件解決の核心との認識をともにし、集会やハンストなどさまざまな方法で、実現を目指すことを明らかにした。 艦船引き上げ事前通報を 朝鮮人民軍板門店代表部代弁人 西海事件の虚偽宣伝非難 朝鮮人民軍板門店代表部は8日、6月29日の西海上での武力衝突事件と関連し米国と南朝鮮の好戦勢力が虚偽宣伝を繰り広げていることについて談話を発表。 談話は、99年の西海上での事件の際、米国務省報道官も「北方限界線が公式に認められたことはない」と述べた事実などに言及、米国と南朝鮮の軍部階層が討議もなしに朝鮮の領海に引いた「強盗的な線である」と指摘した。 また、軍事停戦委員会国連軍側で働いていた米国人の「北方限界線は米国が南朝鮮漁船を統制するために引いた漁労阻止線であって、海上の軍事境界線でない」というワシントン・ポスト紙への寄稿文を引用、軍事停戦協定と国際法を無視した線だと強調した。 さらに、不法な線であることを知っていたので、西海の海上軍事境界線を協議,確定しようとの朝鮮人民軍側の求めに反対してきた経緯を、事実(73年12月の軍事停戦委員会第346回会議、89年7月の第449回会議、99年8、9月の板門店軍部将官級会談)を上げながら明らかにした。 そして今回、西海海上事件が発生した後も朝鮮人民軍は海上軍事境界線の問題から討議して確定してこそ解決できるだろうとしたが、米国と南朝鮮側はこれに背を向けてウソの非難にのみ没頭していると述べながら次のように指摘した。 南朝鮮側が今回沈没した艦船を引き上げるといっていることについて、朝鮮人民軍はあえて反対しない。 しかし、引き上げ作業の行われる場所はわれわれの軍事統制水域なので、引き上げ作業の過程で不測の新たな衝突を未然に防ぐには作業の日時と動員される船舶と装備、そして活動水域など事項を事前に朝鮮人民軍側に通報しなくてはならない。 金日成主席に敬意 金正日総書記 国防委員会メンバーらが同行 金正日総書記は国防委員会と朝鮮人民軍指揮メンバーとともに、民族最大の追慕の日(金日成主席逝去の日)である8日午前零時、平壌市内の錦繍山記念宮殿を訪ね、金日成主席に敬意を表した。 国防委員会の趙明禄第1副委員長(朝鮮人民軍総政治局長・次帥)、金永春委員(朝鮮人民軍総参謀長・次帥)、金鎰封寤マ員長(人民武力部長・次帥)、李乙雪(元帥)、全秉浩(朝鮮労働党書記)、延亨黙の各委員、李勇武副委員長(次帥)と朝鮮人民軍最高司令部作戦指揮メンバーが同行した。 また、党と国家の指導幹部、抗日革命闘士、統一愛国闘士、非転向長期囚らと駐朝外交団、武官団、総聯の代表団など海外同胞も主席に敬意を表した。平壌の万寿台丘をはじめ、清津市など各地の主席の銅像にも花かごと花束が供えられた。 この日に先立ち、2日から中央美術展示会が平壌国際文化会館で開幕したのをはじめ、主席を回顧したさまざまな催しが各地で行われた。(朝鮮通信) 各国で主席回顧委 金日成主席回顧委員会がロシア、タンザニア、エチオピア、カンボジア、インドネシア、ナイジェリア、ベニンで結成された。カンボジアでは6月30日から7月10日までを回顧期間に定め行事が行われた。(朝鮮通信) 台風5号の影響で豪雨、各地に被害 朝鮮半島を襲った台風5号によって、5日午前5時から7日午後3時までの間に全域で多量の雨が降るなど各地に被害が出ている。 黄海南道、開城市一帯では風速22メートル、東海岸一帯では10〜15メートルの強風が吹き、100〜200ミリを越える豪雨が降った。 6日には江原道安辺地域で230ミリ、黄海南道白川地域で107ミリの雨が降った。また咸鏡北道会寧などの山間地域ではゴルフボール大のヒョウが降り、稲やトウモロコシなどの農作物に大きな被害を与えた。(朝鮮通信) |