地位向上と権利拡充へスクラム
東京で外国人学校合同絵画展
第2回東京都外国人学校合同絵画展(主催=同実行委員会)が6月26〜30日、東京都庁の都政ギャラリーで行われ、1800余人が観覧した。都内の外国人学校同士、地位向上と権利拡充に取り組もうと昨年初めて企画された絵画展。今年は新たに学校法人アメリカンスクールインジャパンが加わり、財団法人東京中華学校、学校法人東京韓国学園、同朝鮮学園の4学園による国際色豊かな催しとなった。360余点の絵にはそれぞれの民族や学校の特色が色濃く反映され、平和や友好を願う強いメッセージが込められていた。絵画展に訪れた新宿区在住の同胞は、「童心の世界に吸い込まれ、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができた。子どもたちの豊かな想像力と感情を育てる場として今後も続けてほしい」と感想を寄せていた。オープニングセレモニーに参加した各校代表者のコメントと児童・生徒の作品の一部を紹介する(アメリカンスクールは夏休み中で作品のみ出展)。
定期交流につなげたい 陳哲燦・東京中華学校校長 子どもたちのなかでもこの合同絵画展が年々定着しているように思う。 国際化の時代、われわれはグローバルビレッジを作ろうと努力しているが、絵画展はさまざまな国、民族からなる若者の気持ちを1つにする大事な空間だ。 交流を重ねる過程で外国人学校同士、授業に関する意見交換もできるようになった。運動会、文化活動など定期交流につなげたい。 手取り合い不利益是正へ 金龍河・東京第4初中校長 都内の外国人学校が2年続けて国際都市・東京の庁舎でイベントを開いたことで、その存在を一般市民や行政の人に広くアピールできたと思う。交流して3年近くになるが、信頼関係が育まれていると実感している。資格、助成など外国人学校が共通して被っている不利益是正のため、今後も手を取り合っていきたい。 うれしい民族同士の交流 金龍満・東京韓国学校校長 絵の交流を通じて心が通い合うことが何よりもうれしい。同じ民族同士なのに、今まで十分な交流ができなかった韓国、朝鮮学校にとっては、心の壁を取り払う貴重な場だと思う。 夢は日本全国の外国人学校の作品を一同に集め、絵画展を開くことだ。 |