運動場整備に助成を
東京第9初級オモニ会、杉並区に要請
東京朝鮮第9初級学校 (金秀彦校長)のオモニ会役員ら20余人が4日、杉並区の根本真司総務課長と懇談し、同校の運動場整備に要する資金の助成を求めた。同校で行われた懇談会には、朝鮮学校の処遇改善に取り組んでいる曽山しげる・杉並区議会議長が同席した。
第9初級の校庭は水はけが悪く、1日雨が降れば3日は使えない状況にある。これまで、第9初級の保護者や日本市民による「東京朝鮮第9初級の教育経費助成及び補助金増額等の早期実現をバックアップする杉並区民の会」が区に対し、保護者補助金の増額や教育経費増額の陳情を重ねてきた。とくに運動場の整備問題は、子どもたちの安全に関わる問題だとして早急に対応するよう交渉を続けている。 席上、オモニ会の権貞愛会長は、「日本政府が朝鮮学校を認めているかどうかを問わず、子どもは皆平等だ。朝鮮学校の子どもをわが子のように考え、決断力と度胸をもって日本の公立学校と同等に待遇して欲しい」と訴えた。他の保護者からも同様の声が続いた。 曽山議員は、民族教育を支援することは国際交流に貢献することにもなると強調しながら、「行政の人間としてどうすれば実現できるのかをはっきり明示して欲しい」と強く訴えた。 要望に対して根本課長は、区の財政状況が厳しいなか、すぐに助成金を支給することは困難だとしながらも、どうすれば実現できるのかという方法論を保護者とともに考えて行きたいと答えた。 |