アジア制覇のためのリムパック演習

朝鮮中央通信論評


 6月25日、米国主導のもとにリムパック2002合同軍事演習が太平洋のハワイ付近の水域で始まった。

 米軍と日本自衛隊など各国のぼう大な海空軍武力が参加する今回の軍事演習は、丸々ひとつの海上攻撃作戦を断行できる太平洋地域で最大規模の多国籍軍事演習である。

 米軍は、対アジア支配の野望を実現するための侵略戦争の遂行に各国を引き入れ、われわれを含むアジア太平洋地域の自主的な諸国を制圧しようとする愚かな考えから同演習を行っている。

 米国が最近「反テロ」の美名のもと、自主的な諸国に対する先制攻撃説を大々的に公言しているときに開始された合同軍事演習は、国際社会の憂慮と警戒心を呼び起こすものである。

 米国は今回の演習を通じて、多国籍武力の戦闘行動と指揮体系を完成させ、任意の時刻に自国の戦争目的の遂行に利用しようとしている。

 全朝鮮を軍事的に掌握し、朝鮮を足場にしてアジアに対する軍事的支配権を実現しようとするのは、米国のアジア制覇戦略の核である。

 このために米国は、南朝鮮と日本など朝鮮半島とその周辺にぼう大な武力を配置し、われわれに対する戦争演習騒動を頻繁に行っている。

 朝鮮半島を基本軍事作戦地域に見なしている米国は、われわれを直接的な攻撃の対象として定め、リムパック演習を通じて北侵攻撃作戦を完成させようとしている。

 米国が一方では対話をうんぬんしながらも、他方では力で制圧するための対決策動に執着している状況のもと、われわれは高い警戒心を持って自衛的国防力を強化せざるをえない。

 リムパック演習が朝鮮半島とアジア太平洋地域の情勢を緊張させ、世界の平和と安全を破壊する結果をもたらすのは必至である。

 米国は、戦争がない平和な世界を志向する時代の流れを直視して冷戦式思考方式から脱し、無分別な世界制覇野望を捨てなければならない。(朝鮮通信)

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