4万人同胞ネットワーク形成
積極的に経営を支援
新しい世代をはじめとする幅広い同胞を対象に「同胞業者4万人ネットワーク」を築き、21世紀型の団体として組織を拡大、発展させようと、1日から「新世紀商工会創造運動」がスタートした。本紙既報(1日付)のとおり、兵庫では県商工会理事会で運動の課題が提示されたのを皮切りに、広島、山口でも理事会などが開かれ、各地域の実情に即した課題が示された。
個別訪問、経理室を強化(山口) 山口では県商工会第22期第2回理事会が6月25日に開かれた。 会議では、県商工会の朴泰水会長の開会あいさつ、商工連の呂成根副会長のあいさつに続いて、県商工会の李実理事長が事業報告を行った。 李理事長はまず、10カ月間の活動を総括し@30代、40代をはじめとする新しい世代が県と6つの地域商工会の役員として登場し活動A新しい民族金融機関設立のために預金の流出を防ぎ、預金の拡大運動を展開B「確定申告」など経済・経営支援を推し進めながら、BSE問題の対策を練り、8件3000万円にのぼる制度融資をあっせんC新年会・忘年会、ゴルフコンペ、講演会を催し総聯をはじめ民団、未組織の同胞も網羅――した成果に言及した。 また今後の課題について、同胞らの権利を擁護、拡大するための「新世紀経済専門化目標」の達成に力を注ぎながら、とくに「新世紀商工会創造運動」に重点を置くと指摘。運動の課題として、「同胞業者4万人ネットワーク」を築くため、幅広い同胞を対象にした個別訪問などを通じた会員の拡大、「経済専門化」を実現するための機構と人、活動方法の転換、経理室の活動強化――などを上げた。 最後に、会議のまとめを総聯本部の沈盛久委員長が行った。 2部では、総聯中央・経済局の康煕奉副局長が「対テロ戦争と朝米、北南関係、そして日本」と題する講演を行った。 参加者らは「朝鮮半島を取り巻く情勢をとても分かりやすく理解することができた」「6.15共同宣言を履行する道こそ統一を実現する道だ」「豊かな同胞社会を築き、次世代に譲らなければならない」などと感想を話していた。 各専門資格取得、「コリアンコミュニティー」開催(広島)
広島では6月29日、県商工会常任理事会第19期第6回会議拡大会議が開かれた。 会議ではまず、県商工会の姜二中会長があいさつし、5月末に祖国を訪問して大マスゲーム・芸術公演「アリラン」を観覧するとともに、平安南道温泉郡複合微生物肥料工場への2次支援を行ったことについて報告した。 次に、柳龍次理事長が祖国支援事業と「新世紀商工会創造運動」などの課題について報告した。 「新世紀商工会創造運動」の主な活動として、@「同胞商工人ネットワーク」を形成して経営支援を行うA同胞商工人らの民族性啓もう事業網を拡大するB個別訪問を通じた会員を拡大する――ことなどを上げた。 また@と関連し、「新世紀経済専門化目標」を達成するための課題として、経理室職員らが簿記1級や中小企業診断士などの専門資格を取得することをはじめ、同胞企業への制度融資のあっせん(15件1億5000万円目標)、経理室取扱件数の拡大(190件目標)、朝銀の預金増加――などを行う。経営支援協議会(仮称)も発足させる予定だ。 Aについては、幅広い同胞が参加する「コリアンコミュニティー」をブロック別に9〜10月に開催するほか、地域単位では文化スポーツイベントを開く。 会議では、総聯本部の金鎮湖委員長がまとめをした。 |