地域の特性生かし運動展開

兵庫県商工会結成55周年に向け会員拡大へ


 兵庫では、県商工会理事会第22期第2回会議拡大会議(6月18日、神戸市のラッセルホール)で、「新世紀商工会創造運動」の課題が提示された。

 会議には、総聯本部の李文伊委員長、県商工会の柳京鉉会長、商工連の呉州棟副理事長、県下の理事、役員ら50余人が参加した。

 会議ではまず、柳会長が開会のあいさつをし、たび重なる政治弾圧や長引く不況にもかかわらず商工会発展のために尽力してきた関係者らをねぎらいながら、民族性あふれる豊かな同胞社会を築くうえで、われわれに課された役割はいっそう高まっていると語った。

 次に盧b★(王編に来)理事長が事業報告を行い、11カ月間の総括期間を振り返りながら、「確定申告」期間中に延べ30回におよぶ税務講演会などの経理税務事業をはじめ、公的融資のあっせん(48件)、県独自の情報紙の製作、「飲食業者協議会」の発足準備などの各種経営支援事業、また地域の特性を生かしたさまざまな記念行事や愛校事業などを通じて、より多くの同胞からの信頼を集めることができたと語った。

 また、7月1日からスタートする「新世紀商工会創造運動」の課題について言及。@「同胞業者4万人ネットワーク」を構築して同胞経済圏を広げ、経営支援事業を推し進めるA青商会と協調し、民族性を継承して商企業の発展に尽くすB民族の団結と対外事業を推進するため、韓国商工会議所や日本の経済団体との交流を積極的に行うC秋の県商工会結成55周年に向け会員拡大運動を展開する――などを提起した。そして、同胞企業の発展により貢献できる同胞商工人主導型の組織づくりを目指そうと呼びかけた。

 続いて討論が行われ、西神戸商工会の姜大善理事長が厳しい金融情勢と長引く不況の中、地域独自で5つの目標を掲げて330人参加のもと盛大に結成40周年記念行事を催したことについて、西宮商工会の金龍吉会長が青商会と連携して開催した地域初の大イベント、「西宮・芦屋コリアンコミュニティ」の活動経験について報告した。

 呉副理事長が結びのあいさつを述べ、数々の成果は県下の同胞一人ひとりの同胞愛、民族愛があってこそ実現されたもので、4.24教育闘争、阪神淡路大震災など兵庫の歴史の中で培われた伝統をより強固にし、次世代に継承することが重要だと訴えた。

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