兵庫ムジゲ会、神戸王子動物園で家族交流会


 兵庫ムジゲ会(李久美会長)が9日、神戸市立王子動物園で会員の家族交流会を開き、障害者を育てる7家族をはじめボランティアら約50人が参加した。昼食をとった後、障害者たちはボランティアの同胞、神戸朝鮮高級学校の生徒たちと動物を見たり園内にある遊園地でひとときを過ごした。劉安宰さん(26、脳硬化症)は、生徒たちに 「アンジェオッパ(兄さん)」と呼ばれたのがうれしかったのか、「アリラン」「六甲おろし」を歌い場を盛り上げていた。

 ダウン症の金勇くん(6)は、会員が連れてきた1歳の赤ちゃんを抱いてあやしたり手を握ったりとお兄ちゃんぶりを発揮していた。

 一方、子どもをボランティアに預け一安心のオモニたちは輪になって語り合った。

 互いの近況やムジゲ会の活動報告、障害に関する情報交換など話は尽きず、子どもの手術、親の高齢化に伴う悩みや苦しみも吐露し合った。あるオモニは、「みんなの話を聞くと大変なのは自分だけじゃないと思えた」と話していた。

 5月に結成1周年を迎えた兵庫ムジゲ会は、2カ月に1回例会を開き会報も発行している。【兵庫ムジゲ会】

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