あの時、このひと言


 「朝鮮は暗い国だと一方的に思っている日本人が多い。ところが、現地で実際見るとそんなことはない。日本人の朝鮮への一方的な思い込み、偏見、誤ったイメージを正していかねばと思う。…まず、互いを理解し、信頼醸成に努め、平和の方向への構想を描き、知恵を発揮すべきなのは、日本である」(写真家の石川文洋さん)

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 「自分が朝鮮人やと思うときは朝鮮語で意思を告げる時。民族を自覚するうえで言葉は大事だと思います。放送部に属し、洗練された朝鮮語が使えるよう努力しています」(公開授業後の芸術公演で司会を務めた大阪朝高の李聖和さん)

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 「日本のサッカー界は在日コリアンをはじきだし、同じスタートラインに立たせなかった。Jリーグの閉鎖的な特別枠もそのまま。朝高出身者が特別枠の対象となるには今でも高卒の資格が必要だ。ワールドカップにわき立つ今、コリアン選手を取り巻く状況が本当によくなったのか。足元を問いたかった」(「コリアンサッカーブルース」を著したノンフィクションライターの藤井誠二さん)

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