代継ぎ民族心育もう

東京都内朝鮮学校歴代校長ら集まる


 解放直後から東京都内の朝鮮初・中・高級学校校長を勤めた元教員らの集いが1日、東京・錦糸町のロッテプラザで行われた。45年度から都内の朝鮮学校で校長を務めた同胞は123人。その内約40人が亡くなったり朝鮮に帰国したという。

 このたびの集いは解放直後に東京第8初級校長を勤めた李日東さん、70年代に東京第1、4初中校長だった朴溢さん、87年から10年間西東京第1初中校長を勤めた孫晋隆さんら6人が呼びかけた初の試みで、現職の30代の校長から80代の歴代校長ら43人が集まった。

 歴代校長らは、現在朝鮮学校が直面する生徒数減少などの難題を克服するため、力を尽くしたいとの決意を新たにしていた。

 集いでは、現職の校長と参加者全員が紹介され、金守埴・総聯東京都本部委員長があいさつした。

 続けて各学校別に歴代校長の代表が発言。62年度から第7初級(当時、のちに中級、現在は休校)校長を9年間務めた申平植さん(71、広島県在住)は、「一線を退いたが朝鮮学校で揺るぎのない民族心が育まれるよう、現場の教員を支えていかねば」と語っていた。

 鄭求一さん(79、51年度から東京第3初級校長)は、同胞の自宅や朝連(総聯の前身)の支部で始まった朝鮮学校の発足当時を振り返りながら、「すべての同胞の子どもに民族教育を」と力説。魚塘さん(83、56年度に第7初級校長)は、「民族性が失われていく現状を食い止めるためには民族教育しかない」と訴えていた。

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