W杯ボランティアの一貫

各地のイベントで統一をアピール


民族舞踊、演奏披露(埼玉)

朝大生、北関東・東京歌舞団

 ワールドカップ・定住外国人ボランティアの一環として、さいたま新都心駅前広場で開催されたSAITAMA SUPPORTERS' VILLAGEのステージで4日、朝鮮大学校、北関東朝鮮歌舞団、東京朝鮮歌舞団による在日コリアン公演が行われた。

 両歌舞団の歌で幕を上げた公演では、朝大のテコンドー同好会による演舞、舞踊部の踊り、両歌舞団によるアコーディオン演奏、カヤグムやチャンセナプなど、朝鮮民族楽器の演奏などが行われた。

 また、「花」や「島唄」など日本の歌も披露され、会場を訪れた日本市民から大きな拍手を浴びていた。

 公演のフィナーレでは朝大生と南からの留学生らが舞台に上がり、出演者と共に「アリラン」「われらの願い」を熱唱。統一への思いを訴えた。

 朝大外国語学部3年の李恵燕さんは、「通訳のボランティアをしながら、今日の公演のアピールもしてきた。外国人観光客らは朝鮮の統一を支持する、時間を割いて必ず公演を見に行くと言ってくれた。また、今回初めて南の留学生らと朝鮮の歌を一緒に歌い、接する過程で北と南、そして海外の同胞はひとつなんだということをあらためて肌で感じた」と話した。

 交換留学生として早稲田大学に通っているチョン・スヒョンさん(22)とチョン・キョンアさん(22)は、「朝大生らと知り合うことができて本当によかった。南北朝鮮の和解の小さなきっかけになったと思う。機会があったら1度、朝鮮大学校を訪ねてみたい」と感想を述べた。

パレード、ステージに出演(新潟)

茨城、新潟、群馬、栃木朝鮮学校生徒ら

盛んな拍手を受けた舞踊部生徒ら

 世界各国からの観光客を歓迎するため、新潟市が2日催したウェルカムパレードとステージパフォーマンスに、茨城朝鮮初中高級学校、新潟、群馬、栃木の各朝鮮学校舞踊部生徒らが「アリラン」チームとして参加した。

 古町9番町から1番町までの1.5キロメートルのパレードには、朝鮮学校生徒らのほか、一般参加の11組などおよそ1200人が参加した。

 また、ステージパフォーマンスでは「農楽舞」を披露し、会場に集まった1万人の観客から盛んな拍手を受けた。

 「アリラン」チームはパレードでは「パレード賞」を、ステージパフォーマンスでは「ウェルカム賞」をそれぞれ受賞した。

主要駅で通訳も

 朝大生と南の留学生らはこの間、京成電鉄の主要駅で通訳などのボランティア活動も行ってきた。

 また新潟でも市民団体と協力し新潟、茨城の朝青員たちが通訳のボランティア(1日〜15日)を行うほか、1日から始まった市民参加のミニサッカー大会会場で、フリーマーケットを出店するなどの活動をしている。

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