済州道民訪問団の5泊6日

白頭山、平壌市内など参観


 【平壌発=本社文光善、金志永記者】「白頭から漢拏までわれわれは一つ」。北の民族和解協議会(民和協)の招待で10日から訪北した済州道民訪問団(団長=姜栄石・南北協力済州道民運動本部理事長)253人が各地を参観するなど5泊6日の日程を終えて15日、帰途についた。

チュチェ思想塔、学生少年宮殿などを参観する訪問団一行

 北と南の民間レベルにおいて観光という形で、200人を超える大規模な訪問団交流事業が推進されたのは初めてのことだ。

 近年、済州道では、官民一体となって北南間の協力と交流事業を進めてきた。南北協力済州道民運動本部が構成され、北にかんきつ類を年間、数千dずつ送る事業を展開し道内の各階層が参加してきた。2000年にはこの事業と関連して、当時の済州道知事が平壌を訪れている。

 北側は、民族の和解と団合のための済州道民の気持に「呼応」(民和協関係者)して、彼らの要望を受け入れて観光事業に賛同、今回の大規模訪問団の実現となった。

 同訪問団は10日午前11時の直行便に乗り12時40分に平壌に到着した。

 同日夕に行われた歓迎宴では、済州道民がかんきつ類を送ってくれたことについて、民和協側から正式に謝意が伝達された。参加者たちは、今後も相互の協力事業を発展させていくことを確認し合った。

 政治、経済、社会、文化、労働、農業、女性、言論などの各階層から構成された訪問団は滞在期間、白頭山と妙香山を参加し平壌市とその近郊の各所を見学して回った。

 訪問団メンバーたちは、祖国の最南端、済州道から白頭山まで足を踏み入れることができたことに深い感銘を隠せず、民族和解と統一のために積極的に寄与していきたいとの決意を新たにしていた。

 また、北と南当局が6.15共同宣言を履行して多様な交流、協力事業がさらに活性化していくことを期待するとも語っていた。

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