春・夏・秋・冬

 朴槿恵・「韓国未来連合」創党準備委員長(国会議員)の平壌訪問。「6.15共同宣言の意義と生命力を実証」(招請した金永大・民族和解協議会委員長)するものだった。朴議員も7.4共同声明、6.15共同宣言の履行を強調した

▼あらためて時代の変化を実感するが、そのことを認識しようとしない勢力も存在する。ブッシュ政権、そして追随者の日本。南朝鮮内部においては最大野党のハンナラ党(李会昌)。その代弁者の役割を果たしているのが朝鮮日報、東亜日報である。その東亜日報、わざわざ社説(12日付)で朴議員の訪北問題を取り上げ注文を付けている

▼「北がわが国内政治に大きな影響を与える『常数』になって久しい。今や北を知らない政治指導者は重大な欠陥を持った人物として認識される程になった…。しかし多くの人々は…『北(朝鮮)風』のさまざまな余波を記憶している」「われわれが朴議員の訪北を関心を持って見守る理由もここにある」

▼「(朴議員は)12月の大統領選挙の有力な第3候補として取り沙汰されるなど、今は時期的に非常に敏感な時点だ」「政治指導者の慎重な言動はこうした時期程、非常に重要である」

▼北南問題を政治的に利用するな、ということらしいが、6.15共同宣言の履行、平和、統一問題は朝鮮民族にとって最大のテーマである。それに取り組むのは政治家として当然だろう。さらにいえば、選挙のたびに北風を最大限に利用してきたのは保守勢力だった。本末転倒の社論。保守勢力のあせり、その揺り戻しに気をつけねば。(彦)

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