尼崎日朝友好協会、朝鮮半島情勢テーマにセミナー


 兵庫・尼崎日朝友好協会主催のセミナーが4月12日、尼崎市小田公民館で開かれ、日本市民と同胞ら110人が参加した。セミナーでは、前田康博・大妻女子大学文学部教授が「ヨーロッパから見た朝鮮問題 ―米国主導のアジア認識からの脱却―」と題して講演。ヨーロッパの国々がなぜ朝鮮民主主義人民共和国と国交を結んだのか、について平易に説明しながら、アジアと世界の平和を実現するうえで朝鮮半島の平和は重要な位置を占めると指摘した。

 さらに、日本市民が自分自身の問題として朝鮮問題に取り組む必要があると述べ、メディアの報道に惑わされることなく朝米、朝・日関係の本質を見抜く力を持つべきだと強調した。

 同協会では今後、学習会を定期的に開き、尼崎市内の朝鮮学校を支援するチャリティー行事も開催するという。なお、この日のセミナーを成功させるため、10日にはJR尼崎駅でビラ配りを行った。【尼崎東分局】

日本語版TOPページ