無年金同胞の救済を
5月12日、京都で全国集会
在日外国人無年金問題の早期解決を求めている「年金制度の国籍条項を完全撤廃させる全国連絡会」(李幸宏代表)と「在日外国人障害者の年金訴訟を支える会」(代表=仲尾宏、愼英弘氏)が5月12日、京都で全国集会を開く。在日本朝鮮人人権協会近畿地方本部、在日同胞福祉連絡会など、20を超える団体が賛同している。
1982年、日本が国連・難民条約を批准したことに伴い、国民年金制度から国籍条項は撤廃された。しかし、現在40歳以上の外国人障害者と76歳以上の外国人高齢者には経過措置が取られず、無年金状態を強いられている。 このことから全国連絡会は昨年11月、厚生労働省に対して差別是正を求めたが、政府の態度は従来通りだった。 一方、2000年3月には無年金状態の在日朝鮮人障害者7人が障害年金の支給を求めて日本政府を相手取り京都地裁に提訴。今後証人尋問が始まり、裁判はいよいよ山場を迎える。 全国連絡会では集会を機に全国的な署名運動を行い、秋に再度、厚生労働省に対して要請を行う。 集会では田中宏・龍谷大学教授、金永子・四国学院大学教授、京都年金訴訟を担当する池上哲朗弁護士、連絡会の李代表らがパネラーとして発言。過去清算の側面から見た年金問題、ハンセン病療養所における年金問題などをテーマに報告する。 5月12日(日)13時半からハートピア京都(地下鉄烏丸線丸太町駅下車)の大会議室で。連絡先は全国連絡会TEL 0797・86・1356(FAX兼) |