最高人民会議10期5回会議での洪成南総理の報告(要旨)

内閣の活動と課題について


 昨年、朝鮮の自主的な社会主義政治体制が磐石のごとく固められ、国の軍事力が強化され、強力な国家経済力を固めるうえで大きな成果を収めた。

 昨年、工業生産高は2%、鉄道の貨物輸送量は4%成長し電力、石炭、鉱石、工作機械をはじめ重要工業製品の生産が前年に比べてはるかに増えた。

 昨年、国家投資の多くの分を基幹工業部門の生産潜在力を最大限に発揚させることに集中することにより、自立的民族経済の土台をうち固めた。

 今年の経済建設の中心的課題は、自立経済の現実的要求と展望に即して国の経済基盤を整備し、その潜在力を最大限に発揚させながら、全般的人民経済の技術改造と現代化のための準備活動を綿密に行うことだ。

 経済強国建設において新たな高揚を起こすには採掘、電力、金属工業、鉄道運輸をもり立てなければならない。

 機械、化学、建材工業、林業をはじめ重要工業部門のすべての工場、企業所で今年の人民経済計画を無条件遂行すべきである。

 農業部門では種子革命とジャガイモ農業革命を力強く推し進め、二毛作の面積を増やし平壌市、平安南道、南浦市の土地整理事業に国家的な力を注ぎ、他の道でも地元の実情に合わせて土地整理事業に本腰を入れるべきである。

 今年、現代化された養鶏工場で生産を正常化し、草食家畜の数を増やし、野菜、果物、工芸作物の生産と生産性の高い淡水魚の生産を増やし、かん水魚の漁獲と浅海養殖物の生産を活発に行うべきだ。

 軽工業部門に引き続き大きな関心を払って消費物資の生産を画期的に増やし、平壌市をはじめ都市と農村に現代的な住宅をさらに多く建設すべきである。

 情報産業時代の要請に即して、現代科学と技術に基づいた経済強国をうち立てようとするのは、わが党の確固たる決心である。

 科学研究部門に対する国家的な投資を増やして電子、機械、生物工学をはじめ最先端科学技術を発展させるべきである。

 これとともに世界各国、国際機構との貿易・経済協力活動を改善し、合弁、合作も行うべきである。

 今年の膨大な課題を成功裏に遂行するためには、すべての活動家が領袖への限りない忠誠心を抱き、高い実力で党政策の貫徹において決死よう護、決死貫徹の闘士になるべきだ。

 こんにち、わが党はすべての問題を新たな観点で創造的に、朝鮮式に頑強に解決していく実力のある有能な実践家を求めている。

 活動家は、わが党の種子論を創造と変革の強力な武器としてとらえ、すべての活動を大胆に展開すべきである。

 21世紀に社会主義強盛大国の建設をめざすわれわれの闘争は、帝国主義とのし烈な対決のなかで進められている。

 権力の座についた当初から対朝鮮敵視政策を執ように追求している米国の現執権者は、朝鮮を圧殺しようと日毎に悪らつに策動している。

 しかしこれは、歴史の流れを識別できない近視眼的な好戦勢力の無謀な行為であり、帝国主義者のいかなる策動もわれわれの前進を阻むことはできない。(朝鮮通信)

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