取材ノート
「21世紀型スタイル」
同胞青年たちのニーズに応えながら、彼らの心をつかんだイベントが行われた。朝青神奈川の積極的なバックアップのもと、KYN(Korean
Youth
Network)神奈川が企画したミュージック&トークライブ「e―STYLE21.K」(2月17日)。企画の意図は、若い世代の民族意識を守り高めるための新しいスタイルを確立し、そのシステムを構築することにあった。
まずはスタイルの確立。ボクシングWBCスーパーフライ級チャンピオンの洪昌守選手、「EE JUMP」の歌手、ソニンさんなど各界で活躍する人たちを招き、各々の生活スタイルについて語ってもらうことで、参加者らは自然に民族について考え、朝鮮人としての自覚を再確認する機会を得た。料理に例えると「最高の食材」を使って、食べる人に最高の満足感を与えたといえる。 システムの構築では、チケットの訪問販売などを通じて、県下の在日コリアン青年の3分の1を超える1700人の名簿をデータ化した。その際、携帯電話などのメールアドレスを入手。日常的な「接触」を図る土台も築いた。携帯電話は若者にとってはいまや必須アイテムで、メールは生活の一部として定着している。食事に例えれば箸やフォークといったところか。 今回のイベントは第1弾で、以後毎年こうしたイベントを企画していくという。恒例化することで、担当者が変わっても、運動を絶えず発展させていける道筋も描ける。これはメインディッシュ。さらに今回のイベントを通じて、スタッフはプロダクション並みの企画・運営力を身につけた。料理人としての技を得たことになる。 以上料理に例えてみたが、どうせ食べるなら美味しいものを食べたいのが人間。KYN神奈川は、豊かで力強い同胞社会を築くための「21世紀型同胞青年のスタイル」を築いたのだった。(基) |