日本の高校、大学、大学院に進む
同胞学生対象の奨学金制度
1年間給付、返済義務なし
4月の新入学シーズンを前に、日本の高校、短大、大学、専門学校、大学院に進むコリアンの新入生、在学生を対象とした奨学金制度を紹介する。
教育会 専攻科目、所属問わず/京都には寄宿舎も 在日本朝鮮人教育会の奨学金制度は、日本の各大学、専門学校に通う在日朝鮮人学生(国籍不問、留学生は除外)が対象。向学心に燃えながらも学費に困っている学生に対し、専攻科目、所属団体のいかんを問わず適用される。本会の奨学金は、返済義務のない完全給付制だ。 金額は1年生、専門学校生が月額1万円、2年生以上の学部生が月額1万8000円。給付期間は1年間で、毎年再審査を行う。申請書類中の所定用紙、募集要項などは中央および各県教育会(総聯の各県本部)で交付する。募集期間は4月15日から5月31日まで。 朝鮮民主主義人民共和国の配慮で1957年度から奨学制度が設けられ、今年は実施から45年目を迎える。 「今年度新入生をはじめ多くの在日朝鮮人学生がこの奨学生制度を利用し、祖国からの温かい配慮を受けながら勉学に励んでほしい」と同会では話している。 なお、京都には同胞学生用の寄宿舎がある。 詳細は在日本朝鮮人教育会中央常任理事会奨学部(TEL 03・3818・6138)まで。 朝鮮奨学会 日本で学ぶ全学生対象/高校生にも支給 財団法人朝鮮奨学会では、日本の高校、大学(短大含む)の学部、大学院の正規課程に在籍するコリアン(韓国人留学生含む)を対象に奨学金を給付している。学業成績が優良で学費に困っている者が対象で、返済の義務はない。他の給与奨学金を受給していない者が対象。金額は、高校生が月額1万円、大学生(短大含む)が月額2万5000円、大学院の修士課程在籍者が月額4万円、博士課程在籍者が月額5万円。給付期間は1年間(本年4月〜翌年3月)で、継続して受給を希望する場合は、翌年度に再申請し審査を受ける。募集期間は高校生が4月1〜30日、大学・・大学院は継続申請者が4月10〜30日、新規申請者が4月10日〜5月10日。 日本で学ぶ同胞学生を支援するために作られた朝鮮奨学会は、100年の歴史を持っており、1943年には日本政府から財団法人の認可を得た。さまざまな変遷を経た後、今から45年前に所属団体や思想、信条の違いなどを超越し、同胞が一致団結して役員会を作り直し、日本で学ぶすべての同胞学生のために援護事業を推進してきた。 募集要項に関する詳細な問い合わせは同会本部(TEL 03・3343・5757)または関西支部(TEL 06・4255・3618)まで。 |