朝鮮料理業界動向分析など

「同胞経済研究」第4号


 「同胞経済研究」第4号(2002年春)が、商工連より発行されている。

 おなじみの同胞企業定期景況観測調査は今回4回目。回を重ねるごとに、一定の傾向が見えてきた感じだ。

 商工連経営経理部の金世永氏による「中小企業のための資源別経営戦略のポイント」は、「原点回帰」をキーワードに人、モノ、カネ、情報をいかに活用すべきかのポイントを、具体的な事例を挙げて解説している。

 そして、「急速に変化する経営環境の中、企業が生き残りをかけた経営戦略を策定するうえでの枠組みの前提となるのは、結局のところ同胞商工人経営者が掲げる企業の経営理念やビジョンであり、それを実行するために必要なのは『原点回帰』の精神、経営者の強いリーダーシップと社会的責任、そして実践力である」と結論を述べている。

 商工連商工部編「朝鮮料理業界を中心とした外食産業の動向」は必見。まずは外食産業全般の動向と特徴について述べたうえで、朝鮮料理(焼肉)業界の動向について詳しく記している。

 周知のとおり、昨年9月のBSE(狂牛病)問題発生以来、焼肉業界は少なからぬ打撃を受けた。ひと頃に比べて最悪の状態は抜け出しつつあるものの、問題は長期化の兆候を見せている。そのことを念頭に置いたうえでの分析と提言がなされている。

 問い合わせ=商工連経済研究室(TEL 03・3844・4111、FAX 03・3844・3430、HP=http://www.korea-fci.com

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事