対朝鮮政策修正要求

在米同胞 ブッシュに


 米国での報道によると在米コリアン主要団体の指導者ら5人が2月22日、ブッシュ大統領に対し、朝鮮、イラン、イラクを「悪の枢軸」として一様に扱う対朝鮮政策を修正するよう求める公開書簡を発表。◇北南間の緊張緩和の支持◇朝鮮レトリックの緩和◇経済制裁と通商禁止の解除◇朝鮮への丁重な処遇と支援の提供――などを求めた。

 公開書簡は、在米コリアンの大半が60年代に渡米したことから朝鮮戦争の荒廃の生々しい記憶を持つだけでなく、例外なく北南双方に密接な親族関係を持つと指摘。朝鮮半島にルーツを持つコリアンアメリカンとして朝鮮半島の平和維持に強い関心を抱いており、朝鮮の統一が絶対必要だと固く信じていると強調した。

 また北南分断、朝鮮戦争、現在の駐南朝鮮米軍など朝鮮近代史における米国の歴史的干渉について触れ、朝鮮の平和と統一における米国の役割は大きいと指摘。北に対して繰り返されてきた米国の外交的、国家的対決姿勢は文化的、歴史的現実を無視したものであり、2000年6月15日の成果を壊すものだと認識しているとして、「北朝鮮を私たちの敵と言及することは、私たちが彼らの敵とみなされることに帰結する」と憂慮を表明した。

 さらに、メンバーらの多くがさまざまな理由で訪朝した経験があることを紹介。その際、米国人として相互の信頼と尊敬にもとづいた関係を発展させることができたと指摘した。

ヒラリー上院議員も

 報道によると、ヒラリー・クリントン上院議員(民主党)は3日、ニューヨークで開かれた少数民族メディアとの懇談会で、「クリントン前政権が推進した対朝鮮民主主義人民共和国和解政策が、北朝鮮を対話に導かせる最も適切な方法であるにもかかわらず、ブッシュ政権はこれを無視している。ブッシュ政権の強気の政策が実効をあげられるかは疑問」と批判した。

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