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無年金高齢者に町田市が福祉金

月額1万円 都下で初めて

 東京都町田市は4月から無年金状態に置かれている在日外国人高齢者に月額1万円の福祉給付金を支給することを決めた。市内に1年以上住む同胞高齢者45人が対象になる見込みだ。

 日本政府の差別政策により、現在76歳以上の外国人高齢者と40歳以上の外国人障害者には年金が支給されない。総聯などのたび重なる要請を受け、一部の地方自治体が在日外国人高齢者、障害者を救済する独自の給付金制度を設けているが、東京都下で給付金制度を設けたのは町田市が初めて。

 総聯西東京・町田支部の同胞たちは4年前から同市に対して福祉給付金の支給を求めてきた。市長にも直接会い、また議会が開かれるたびに全会派の市議会議員を訪ね、無年金同胞が置かれた現状と問題点を説明してきた。この運動には日本市民らも積極的に協力したという。

東京が10回目の優勝

総書記誕生記念朝高サッカー選手権

 金正日総書記の誕生日記念、第16回在日朝鮮高級学校サッカー選手権大会(在日本サッカー協会主催)が2月26、27の両日、静岡スタジアム「エコパ」などの競技場で開催され、東京が2年ぶり10回目の優勝を果たした。

 大会には、9校から12チーム(東京、愛知、京都が2チーム)、約200人の選手が参加。初日に予選リーグが行われ、東京A、大阪、茨城、神戸が上位1位で2日目の決勝トーナメントに進出。東京Aと茨城が準決勝を勝ち抜き決勝で対戦し、1―0で東京Aが優勝した。3位は大阪。

 今大会は、4月から行われるインターハイ予選(各都道府県)を前に、各チームの技量をみがき合う契機にもなった。

 なお、26日夕には指導教員らの懇談会が行われ、初・中級部を含む朝鮮学校サッカー部を強化していくための課題について語り合った。

「統一は朝鮮人民の力で」

金永南委員長マレーシア訪問終え帰国

 マレーシアのジャマルライル国王の招待で、3日から5日まで同国を公式訪問していた金永南最高人民会議常任委員会委員長が日程を終え帰国した。

 帰国に先立ち、金委員長は国王を儀礼訪問、国王は金委員長のために歓迎宴を開いた。また4日、議会庁舎で金委員長を歓迎する儀式が行われ、国王とマハティール首相をはじめ議会議長、上院議長、国防相らとマレーシア駐在各国外交代表らが参加した。

 一方同日、金委員長とマハティール首相の会談が行われ、新世紀に両国間の友好・協力関係をさらに発展させることと、相互の関心事となる国際問題について意見を交換、討議された諸問題で意見の一致をみた。

 朝鮮側は、両国人民の要求と利益に即して友好・協力関係を拡大発展させていく意思を表明。マレーシア側は、朝鮮の和解と統一をめざす対話と連邦制方式の統一を支持するとし、朝鮮の統一は朝鮮人民自身の力によって解決すべきことであり、これに外部勢力が干渉してはならないとの立場を表明した。また同日、両政府間の文化協力に関する協定、朝鮮に対するパームオイル販売のための輸出信用貸し付けの利用に関する両政府間の了解覚書がそれぞれ調印された。(朝鮮通信)

タイ国王を表敬、文化協定など調印

 マレーシア訪問に先立つ4日間のタイ公式訪問期間、金委員長はタイのプミポン国王を表敬訪問(1日)し、金正日総書記が国王に送る友好的なあいさつを伝えた。

 国王はこれに深い謝意を表し、総書記に自身の心からのあいさつを伝えてくれるよう金委員長に託した。

 また国王は、国際的な見地からして、朝鮮の統一がきわめて重要であると強調。金委員長の訪問を契機に、両国が双務関係を強化し国際舞台でもさらに緊密に協力するようになるものとの期待を表明した。

 金委員長は同日、シナワット首相と会談。ピムチャイチョン下院議長(議会議長)、ルブカチョン上院議長とそれぞれ会見した。

 また、朝鮮とタイ両政府間の投資奨励・保護、文化協定と朝鮮中央通信社とタイ王国通信社間の報道交換・相互協力に関する協定が調印された。(朝鮮通信)

楊亨燮副委員長、シリア代表団と会見

 最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長は4日、平壌の万寿台議事堂で2日から訪問しているシリア外務省代表団(団長=ハダド外務次官)と会見した。弓錫雄外務次官、ザアド駐朝シリア大使が同席した。

 席上、ハダド外務次官は、シリアと朝鮮との友好関係はこんにち、両国の指導者によってさらに強化発展していると強調した。(朝鮮通信)

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