同胞の店

居酒屋・味亜
(大阪市・中央区)

特製の甘辛タレが好評
メニューは約100種

プデチゲ(上)とホルモン豆腐炒め

 伝統的なオモニの味からキムチとマグロなど、斬新な組み合わせのオリジナルまで揃う朝鮮料理のメニューは約100種。ホルモンと野菜を特製タレで炒めるピリッと刺激的なホルモン鉄板焼き(2人前)などが好評だ。その他、2種のチーズが入ったチーズチヂミや特製の甘辛いタレを使ったマグロキムチなど、幅広い味わいが堪能できる。食べられそうでいて他店にはちょっとない、そんな料理のパレードがこの店の特徴。

 味の決め手は、数種類のコチュヂャンをはじめとする醤油や調味料を配合し、それぞれの料理に合わせ絶妙に仕上げるタレにある。

 また、ゆったりなごめる1、2階の40席の部屋にはチャンゴなど朝鮮の民芸品などが置かれており、文化発信の場としても親しまれている。

 連日、20、30代の女性客およびカップルでにぎわう店内で、店主の車直樹さん(27)は微笑みを浮かべながらこう言う。「若い女性たちが自分の家に居るような感覚でゆったり過ごし、料理を味わっている姿を見ると心が和みます」。

 大阪朝高を卒業した後、東京の和光大学に進学した車さんは4年の時、イギリスに留学した。グローバル化を肌で感じとり、将来、「朝鮮の食文化を世界に広めていきたい」と夢見るようになったと言う。

 その夢を現実のものとするために、まずはこの大阪で、とくに若者でにぎわう心斎橋のかいわいで店を立ち上げることから始めることにした。一年間の料理修行と市場調査を終えた後、今年5月7日にオープン。口コミなどで若い常連客がデートの際、ここを利用する。

 南朝鮮から直輸入している豚足をはじめ、プデチゲ、ホルモン豆腐炒めは定番メニューとして好評だ。「ゆくゆくは2号店も出し、世界進出の土台を築きたい」と、夢を膨らませる車さんだった。(舜)

 おすすめメニュー  プデチゲ大(3〜4人前2800円)、ホルモン豆腐炒め(1人前780円)

 営業時間  無休、午後5時〜深夜1時(ラストオーダー12時30分)。大阪市中央区心斎橋筋2丁目1―3、TEL  06・6212・9158。

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