山で元気!

丹沢・高取山
(556メートル、神奈川県)

150回記念、 生鮮チゲ鍋で祝う


 「あんなに大きなリュックを背負って縦走か泊まりかしら」。山道ですれちがった女性ハイカーが振り返って言う。

 さもありなん。8人グループに直径50センチメートルはある大鍋を背負っている。中には料理の材料がいっぱい詰まっている。

 他のメンバーも料理用の水やビール、ワイン、日本酒、果物、ストーブ、燃料などを分担して背負っている。500メートル級の低山に登るにはあまりの「重装備」だからだ。

 今日は高翔会の150回記念山行。12年前に東京都の最高峰、雲取山(2017メートル)に第1回山行をして以来、山とグルメと温泉をモットーにやってきた。おかげで身も心も元気だ。毎年、夏には京都OB会と合同登山もし、これまで尾瀬、蝶ヶ岳、奥穂高岳、白山などに登った。

 ここ数日、3月下旬なみの暖かな日が続き、木々も芽吹き出しているようだ。春間近をおもわせる。

 神奈川県丹沢の高取山からは弧を描いた相模湾や真鶴半島、江の島、三浦半島が一望できる。

 早速、食卓を広げる。メニューはセンソン(生鮮)チゲ。豚肉、銀ダラ、蟹、カキ、貝柱をはじめ野菜は京都産の水菜など10種類以上、計20の食材が入り栄養たっぷりだ。最後はトック入りのおじや。

 2時間近く「宴会」続き、200回記念には何をしようか、次はどこに登ろうかと話は盛り上がる。

 持ち上げた食材は全部、腹につめてリュックも軽くなった。枯れ葉がじゅうたんになった山道を心地よく下る。

 途中の念仏山には数体の仏像がひっそりとある。里山の雰囲気が漂うところまでくると鶴巻温泉も間近だ。民家の庭先には黄色のロウバイのかおりが咲く。(1月13日、京都留学同関東OB会登山クラブ「高翔会」)

 【コースとタイム】小田急秦野(バス)〜蓑毛下車〜蓑毛越〜浅間山〜高取山〜念仏山〜善波峠〜鶴巻温泉、歩行時間4時間50分

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