医療−最前線

楽しく歩く


 「健康の秘訣は歩くこと」とウォーキングを楽しむ人を街のあちこちで見かける。

 長年ためこんだ脂肪はそうたやすくは消えない。かといって、食事制限も何かと難しい。そこで、街の景色を楽しみながらひたすら歩く、ウォーキングが今、見直されているようだ。

 おやつに紅茶とケーキをいただくとしよう。これを消費するには、早足で1時間ほど歩かなくてはならない。距離にして5〜6キロもある。

 これは現代人の1日の運動量に匹敵する。つまり、歩くのも楽なことではない。

 「減量を意識しすぎると、ストレスがたまるので最初は楽しく歩くことが大切」だというのが、1年間のウォーキングで約10キロ体重を落とした私の意見である。

 私も中年太りで40代初めから太りだした。そこで、職場までの片道歩いて45分コースを歩いたり、できる日は往復を歩いたりもした。

 すると意識もせずに効果がてきめん。今はベスト体重となった。

 歩くと言っても、運動の一種ということを忘れてはならない。軽いウォーミングアップ、ひざの曲げ伸ばし、手首や足首の回転をやってから歩き出すことを心がけたい。

 リズミカルに歩くと気分も良くなる。歩くうちに体がホカホカと。息切れするようならペースを落とす。

 週2回、3回、そして、毎日とペースをあげるのが良いだろう。あくまでも、自分のペースと体の調子をつかむこと。シェイプアップに近道はない、ということを肝に命じて。
(李秀一・医療従事者)

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