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「愛の募金運動」各地で配られる 豊橋初級、高齢者施設で芸術公演 11月から始まった年末恒例の「愛の募金運動」が15日に締めくくられ、身寄りのない同胞高齢者や闘病生活を送る同胞らに募金や贈り物が配られている。 愛知県では豊橋朝鮮初級学校の児童たちが14日、同胞高齢者4人が暮らす特別養護老人ホーム・豊橋永世苑を訪ね、歌やチャンゴの演奏などを披露した。80人の利用者全員への手紙と同校で集めた「愛の募金」1万5587円をプレゼント。入所者が毎年楽しみにしているトックは県下同胞で集めた「愛の募金」で購入し贈った。 利用者たちはチャンダンに拍子をとり、頬を紅潮させ、「かわいいね」と何度も繰り返しほほ笑んでいた。 大韓キリスト教会が運営するこの施設には、多い時には20人の同胞が暮らしていたという。【愛知県同胞生活相談綜合センター】 総聯と在日同胞を激励 海外同胞援護委がメッセージ 朝鮮海外同胞援護委員会が12月12日、在日同胞に対し「総聯活動家と在日同胞たちに」と題するメッセージを寄せた。 メッセージは、9月17日の朝・日首脳会談以後、拉致問題により日本社会で反朝鮮、反朝鮮人の世論が意図的に増幅され、在日同胞に対しさまざまな圧力が加えられていることを憂慮しながら、「せっかく好転し始めた朝・日関係正常化の動きは再び過去の対決の姿勢に引き戻される極めて危険な局面を迎えている」と現状を分析。 しかし、「止めることのできない朝・日関係改善の流れのなかで在日同胞の地位問題も円満に解決され、総聯愛国偉業と在日同胞の前途にもより明るい展望が開かれる」と指摘し、総聯組織と在日同胞の愛国活動を激励した。=全文 【注】朝鮮海外同胞援護委員会は海外同胞の権利を擁護する朝鮮の社会団体。 核施設封印、監視カメラ除去作業に着手と朝鮮中央通信報道 22日の朝鮮中央通信は、米国が今月から重油提供を中断し、朝米基本合意文を踏みにじったことに対し次のような報道を発表した。 朝鮮政府は12日、朝米基本合意文による年間50万トンの重油提供を前提にして取ってきた核凍結を解除し、電力生産に必要な核施設の稼動と建設を再開する決定を発表した。 核施設凍結と、米国の重油提供は基本合意文による同時行動措置であり、今回の凍結解除措置は米国が電力損失補償に対する重油提供義務を一方的に放棄して生じた問題である。 こうした状況下でわれわれは、電力生産に必要な核施設の正常稼動のために凍結した核施設に対する封印と監視カメラ除去作業を即時に開始せざるをえなくなった。 「対決勢力は惨敗」 南の大統領選挙、朝鮮中央通信が報道 【平壌23日発朝鮮中央通信】報道によると、南朝鮮で19日、「大統領選挙」が行われた。「選挙」では、「民主党」候補の盧武鉉が当選し、「ハンナラ党」候補の李会昌が負けた。 これは、全民族の念願である6.15共同宣言に反対し、反朝鮮対決を煽る勢力は惨敗を免れないということを見せつけている。(朝鮮通信) ろうそく手に職安通り行進 女子中学生れき殺事件関連で東京でも追悼集会 米軍装甲車による女子中学生れき殺事件に対し、東京でも約100人の学生たちによる追悼集会が22日、行われた。都内に在住する南からの留学生が中心となってネット上で呼びかけたもので、当日は開催を知った多くの在日同胞学生らも参加した。手にした紙コップに立てたろうそくに火をともし、「アリラン」「朝露」「荒野で」などを歌いながら新宿・職安通りで行進を行った参加者らは、集会を1回限りで終わらせるのではなく、ブッシュ米大統領の公式謝罪とSOFA(韓米地位協定)の改定が約束される日まで続けていくことを決意した。 第2回追悼集会は、31日午後2時から職安通りで行われる予定。詳しくは、「東京留学生モイム 追悼集会に関する掲示板」(http://cafe.daum.net/japantokyo/)まで。 要求貫徹までたたかう 市民700人、米大使館にデモ行進 「第1回米大使館を人の帯でつなぐ集会」(主催=米軍装甲車による女子中学生殺人事件汎国民対策委員会・汎対委)が21日、ソウルで行われおよそ700人の市民が参加した。 汎対委のホン・グンス共同代表は、▼事件の真相究明▼責任者の処罰▼SOFA(韓米地位協定)の改定▼ブッシュの直接謝罪―などの要求事項について説明しながら、「4つの要求が貫徹されるまでたたかいを続ける」「私たちが手に手を取り合い、悪の根源・米大使館を取り囲もう」とアピールした。 全国露店商総連合のリ・ピルトゥ議長は、「盧武鉉が当選するやいなや、ブッシュはすぐに電話をかけてきておべっかを使ったようだが、この問題は政治圏の問題ではなく国民が解決すべき問題だ」と強調した。 集会を終えた参加者らは、ろうそくを手に米大使館に向けてデモ行進を行ったが、それを阻止しようとする警察と衝突。しかし、参加者らは米大使館の裏側にまで押し寄せた。 デモに参加した市民らは、「あまりにも無念だ。SOFAが改定されるまでろうそくを灯しつづけてほしい」「同胞同士で力を合わせようと叫んでみたくて参加した。市民が力を合わせて米軍を追い出そう」などと述べた。 参加者らは、31日に100万人規模の集会を開くことを誓い合いながら、集会を終えた。 集会を締めくくった民主労働党のリ・スンホン自主統一局長は、「難関を乗り越えてここまで来た市民たちに感謝する」としながら、「国民の誇らしさをあらためて確認した」と述べた。 |