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洪昌守、6度目の防衛成功

WBCスーパーフライ級世界戦

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチが20日、大阪城ホールで行われた。チャンピオンの洪昌守選手(金沢ジム)が、同級1位のジェリー・ペニャロサ(フィリピン)を2―1の判定で下し、6度目の防衛に成功した。

 最強の挑戦者と呼ばれるペニャロサ選手とは昨年9月以来の再戦。前回の対戦時と同様、今回も序盤から固いガードと攻撃に苦戦を強いられた。しかし持ち前のフットワークを生かし、地元大阪の同胞応援団に支えられながら徐々に流れを引き寄せた。第10ラウンドには相手ボディに連打のパンチがうまく入り、そこから流れを一気に変えた。

 なんとか勝利を収めた洪昌守選手は試合終了後、「とにかく強かった。何回も諦めかけたが、勝つことができた。会場に来て応援してくれたみんなのおかげです」と語った。

「同胞社会に貢献したい」

最年少レベルで税理士試験に合格した広島朝高出身李志翔さん

 広島朝鮮初中高級学校出身の李志翔さん(21、専門学校生)が難関の税理士試験に最年少レベルで合格した。同年代が複数合格しており、誕生日から最年少ではなかったが、本年度の合格者1000人のうち21歳はもっとも若い。広島朝高3年生の時、「将来に役立つ実学を身に付けたい」と簿記を始めた李さん。夜間に専門学校にも通い、1年足らずで全経簿記上級の検定に合格。税理士の受験資格を得て、広島会計学院(広島市)の税理士コース(3年)に特待生として入学した。年1回行われる税理士試験は、簿記論や税法など5科目あり、実務に携わりながら5年以上かかって合格する人が大半という。李さんは昨年までに3科目に合格し、17日に残り2科目の合格が分かった。

 10月に再建された留学同中四国・広島合同支部の委員長も務める李さんは、来春の卒業を控えて就職活動中。「実務を重ねて、同胞社会と朝・日関係の発展に貢献できるような人材になりたい」(李さん)

揺るぎない友好強化

駐朝中国大使が宴会

 武東和駐朝中国大使は2003年の新年に際して18日、大使館で宴会を催し、白南淳外相らが招かれた。

 武大使は演説の中で、中国の党と政府は伝統的な中朝友好を非常に重んじていると述べ、中朝友好・協力関係を強化発展させるのは中国の党と政府の揺るぎない立場であると強調した。そして、新年も両国の最高指導者の合意に従って中朝友好関係が新たな高い段階に発展することを願うと指摘した。

 また白外相は、朝鮮と中国は戦略的関係にあり、中国との友好関係を重んじる立場には変わりがないと述べ、新年も朝中友好が絶え間なく良好に強化発展するものと信じると強調した。(朝鮮通信)

「威嚇、無差別射撃」

ソサン号船長記者会見

 イエメンのムカラ港に入った朝鮮の貿易船ソサン号の船長が17日、船内で記者会見し、次のように指摘した。

 9日、公海を航行していると突然、米国の指図を受けたスペインの艦船と航空機によって包囲された。彼らは右舷に接近して無条件停船を命令。その公海上での通常航行なので要求を拒否すると、威嚇射撃し停戦を強要した。

 これにわれわれが国際法違反であると抗議して航行を続けるや、再び左舷に接近して無差別照準射撃を加えて船の設備を破壊、続いて2機のヘリと快速艇で60余人の「特攻隊」を乗船させた。機関室と操舵室を占拠した彼らは、各所に銃弾を浴びせ乗組員を足蹴にし、銃床で殴りつけるなど船を占拠した。

 同日午後、乗組員18人はスペイン艦船に連行され、その後、米国艦船に移された。武装兵が乗組員を監視、会話を禁止する一方、ソサン号船内を何度も捜索し金品まで略奪した。

 こうした行為は、朝鮮の自主権を侵す侵略、海賊行為である。米国は今回の行為に対して謝罪すべきであり、海賊行為の全責任を負い、乗組員と貨物船に及ぼした精神的・物質的行為に対する補償をすべきだ。

 記者会見後、参加者たちはソサン号の被害状況を直接、確認した。(朝鮮通信)

スペイン国内で政府、米国非難の声

 平壌20日発朝鮮中央通信によると、今回の事件に対してスペインの軍、野党の間から政府と米国を非難する声が出ている。

 同国国防省スポークスマンは、今回の作戦の真相についてホワイトハウスと米国防総省が国際世論に説明すべきだと言明。ある国防省関係者もパイス紙との会見で、今回の作戦についてスペインの軍人は、なぜそのようなことをしなくてはならなかったのかについて知らないでいると語り、政府は自国海軍を米国の反テロ連合から脱退させるべきだと主張した。

 各野党も、スペイン海軍は戦時行為を取った、米国によってスペインは世界の前で笑い者にされたと批判した。(朝鮮通信)

「金正日委員長と会い諸問題解決に努力したい」

南朝鮮大統領選挙、盧武鉉氏が当選

 南で19日行われた第16代大統領選挙で、民主党の盧武鉉候補がハンナラ党の李会昌候補と約57万票差の1201万4277票(得票率48.9%)を獲得し当選した。

 選挙期間中、盧氏は北南問題について6.15共同宣言の精神に沿った対話の重要性を強調、平和と信頼の蓄積に重点を置くべきだと訴えた。また、これまで米国に一方的に追従し無批判外交を展開してきたことによって諸問題が発生したと指摘。不平等なSOFA(韓米地位協定)改定を含めた懸案解決に努めることを表明してきた。

 政治改革についても、政党の民主化も含め、古い政治を清算することに力点を置くことを明らかにしている。

 盧武鉉氏の当選と関連し南のマスコミは、「彼が大統領選挙で勝利を収めたことは、この国で政治革命が始まったといっても過言ではないだろう。彼の当選は彼個人の単純な勝利ではない。熱烈な支持者を中心とした国民的声援がなかったら、彼の当選は絶対に不可能であったろう」(ハンギョレ新聞20日付)、「国民は21世紀の国家を民主党盧武鉉候補に託した。彼が訴えた『古い政治の清算と新しい大韓民国』に対する国民的呼応の結実である」(中央日報20日付)などと指摘している。

 当選後の20日に行われた記者会見で盧氏は、「葛藤と分裂の時代は終わり、7000万の同胞がひとつになる大統合の時代が始まった」と述べながら、「金正日国防委員長と会い諸問題解決に努力したい」と強調した。

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