いつもと違う趣向で
東京・品川で「チョンシル・ホンシルパーティー」
「チョンシル・ホンシルパーティー」が15日、東京・港区の品川プリンスホテルで行われ、これまでとしては最多の103人(男性50人、女性53人)が参加した。今年を締めくくる出会いのパーティーとして同胞結婚相談関東センターが主催。東京、西東京、神奈川、埼玉などの関東圏だけでなく、滋賀や福岡などから参加した人もいた。
「いろんな人と話せた」 パーティーの参加対象は男性が25歳以上、女性が22歳以上。受付を済ませた参加者らは、番号札を受け取り指定されたテーブルにつく。
初めて参加したという男性は、「今日はどういう流れになっているんですか」と期待と不安の入り混じった表情で尋ねる。一方で、「久しぶり。元気だった?」と気軽に声を掛け合う「常連」参加者の姿も。 パーティーはテーブルごとの質問タイム兼自己紹介で始まった。同じテーブルに座った男女5人ずつが前に出て、パーティー前に参加者全員が書き込んだ質問を投げかけられる。 「趣味はなんですか」「休日はどのように過ごしますか」など一般的なもの以外にも、「女性の社会進出についてどう思いますか」「結婚と恋愛の相手は区別しますか」といった突っ込んだ質問も多く、参加者たちをとまどわせる場面もあった。 自己紹介に続いて行われたのは食事を兼ねたフリートーク。参加者たちは、テーブルごとでおいしい食事に舌鼓を打ちながら、親ぼくを深めた。 休憩をはさんで本格的なフリートークが始まった。 参加人数が多いだけに、1回のローテーションに与えられた時間は20分。テーブルごとで共通のテーマについて話し合うのだが、開始早々はやや緊張気味だった参加者らも、時間が経つにつれて慣れてきたようで会場内は大いに盛り上がった。 最後はミニコンサートが行われる中、フリートークで気に入った相手と話しながら互いに理解を深める。ミニコンサートも終わり、参加者らは意中の相手の番号をチェックシートに記入、提出してパーティーを終えた。これをもとに後日、センターが取り持ってお見合いをするというシステムだという。 参加者らは、「パーティーには何度か参加した事があるが、今回は参加費もリーズナブルでいつもと違った趣向だったのでとてもよかった。境遇の違うたくさんの同胞と話せたのもよかった。難点を言えば、もう少し進行方法を研究してくれればと思う」(男性・37)、「一度にたくさんの人と出会えるという意味では、とてもよかった。でも、一人ひとりについて深く理解するという意味では、ちょっと疲れた」(女性・32)などの感想を述べていた。 10周年控えさらなる成果を 東京同胞結婚相談所の朴石夏所長は、「今回を含め今年は5回のパーティーを開催した。これまでの平均参加者数は40人程度だったが、参加者の要望に応えるという意味と、今年を総括するという意味で100人規模のパーティーを行った」としながら、「これまで積み上げてきた土台をもとにした初めての試みだったが、創立10周年を迎える再来年までに、さらなる成果を収めたい」と抱負を語った。 参加者らの感想にもあったように、さまざまな境遇にありながらも民族結婚にこだわる同胞とめぐり合えるという意味でも、こうした場の重要性をあらためて感じることができた。(李松鶴記者) |