洪昌守、V6に挑戦

因縁の相手とリマッチ


 ボクシングのWBC世界スーパーフライ級チャンピオンの洪昌守選手(金沢ジム)が20日、大阪城ホールで6度目の防衛に挑戦する。対戦相手は同級1位のジェリー・ペニャロサ(フィリピン)。ペニャロサ選手は昨年9月、3度目の防衛戦で対戦し「過去30戦中、一番苦戦を強いられた」因縁の相手だ。

 しかし、2年ぶりの地元大阪でのタイトルマッチとあって、「今回は久々の地元開催。『同胞のチャンピオン』を気合入れて応援したい」「ロードワーク中にすれ違い、声をかけると必ず『オウ!』と応えてくれる。これからも応援し続けたい」とおおいに盛り上がっている。

 2000年8月に世界チャンピオンの座についた洪選手は、「道険笑歩(道は険しくても笑いながら歩こう)」をモットーにタイトル防衛を果たしてきた。昨年6月19日には、前年11月の「人民体育人」に続き、「労働英雄」の称号も授与された。

 朝・日平壌宣言調印直後から始まった公式ホームページへの嫌がらせによって、掲示板は現在まで閉鎖を余儀なくされている。「自分に対する中傷より、朝鮮学校の子どもたちへの被害が心配。僕が試合に勝つことで、後輩たちに元気と勇気を与えたい」と洪選手は話す。

 「38度線上にリングを立てての世界戦。会場内が南北そして、在日の離散家族が再会できる場にする」のが夢の洪昌守選手。その夢を叶えるため、朝鮮の国旗と統一旗がはためくであろう地元会場で、見事な勝利を収めてもらいたい。

 なお、試合の模様はテレビ東京で当日、午後7時54分〜9時54分まで放映される。

 チケットはSRSが5万円、RSAが3万円、2階B指定席が2万円、2階C指定席が1万円、自由席が5000円。

 問い合わせは金沢ジム(TEL 06・6752・8621)まで。チケット販売はチケットぴあ(0570・02・9999)でも取り扱っている。

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