それぞれの四季
オモニたちよ!
尹美生
先日大阪で「西日本オモニ会会長の集会」があり、北九州から福井までオモニたちが参加した。私も部外者で加わり、子供に負けないオモニたちのパワーに触れた。学校の運営を助けるために納涼・バザーはもちろん日本人にもキムチを売って回る。
オモニたち自身の勉強と講演会を開き、子供たちの誕生会には人形劇をしたり、料理を作ったり。寄宿舎のある所ではオモニの代わりと掃除をし、寮生の面倒を見る。そういうオモニたちの熱意によってウリハッキョは支えられているが、悩みも多い。共働きが増える中で時間がとれない。同じ人ばかり役員になる。財政作りに追われてしまうが、もっとオモニ会同士の交流や意見交換の場がほしい。オモニ会OBの一人として、昔を思い出し、ごもっとも、ふんふんとうなずきながら討論に聞きいった。その中でも助成金獲得の経験談が印象に残った。納税通知書を直接自治体に持っていき、こんなに税金を払っているのになぜ、補助金は少ないのかと談判する。また、学校に自治体の担当や議員が訪問してくれるようオモニ会が動き、実情を訴える。共通して言っているのはとにかく、こちらから自治体に足を運び何十回も訴え続けることだった。 オモニたちよ! 子供のためなら地の果てまで追っかけをするパワーを、ウリハッキョの授業料が高いと嘆く不満を、内にではなく外に、自治体や日本政府にぶつけようではないか。子供たちの未来はオモニたちにかかっていると言っても過言ではない。そして、子供たちを日本でもウリマルをしゃべり、本名を名乗る立派な朝鮮人に育てようではないか。(事務員) |