第19回コスモス会美術展

横浜本町画廊で開催


 第19回コスモス会美術展(在日朝鮮女性美術展)が17日から23日まで横浜市内の本町画廊で開かれ、多くの美術ファンでにぎわった。

 初日にはオープニングパーティーが開かれ、総聯神奈川県本部李漢洙委員長がお祝いのスピーチを行い、「継続は力なり≠ニいう言葉通り、19回という長きにわたって立派な作品を描き続け、精進を重ねた女性画家のみなさんの努力を称えたい」と述べた。

 また、今年40周年を迎えた日朝友好展事務局長の脇坂歳樹さんもかけつけ、「今、日朝間は最悪の時であるが、そんな情勢にもめげず、今年も開かれたコスモス会美術展は敬服に値する。日朝友好展から見るとコスモス会は妹分。初期に比べると作家の個性も一段と花開いて、格段と力量もレベルアップしていることも頼もしい限りである。険しい情勢であるからこそ、手を携えて市民レベルの文化交流に一段と力を入れていこう」と呼びかけた。

 また、紅葉を描いた作品を出品した全絹枝さんも「それぞれが人生の幾多の波を乗り越えつつ、絵筆を離さず約20年間やってこれたことを心から誇りに思う。今後もこの会を通して出会えた多くの仲間たちと力を合わせて、困難を乗り越えていきたい」とあいさつした。

 菖蒲の絵を出品した孫用順さんも、「この数年は焼肉店を営みながら、95歳の義母の介護に当たってきた。大変だと思うこともないわけではなかったが、絵があったからこそ心のゆとりを持つことができた」としみじみと語っていた。

 女性画家たちは来年の20回に向けて、新たな一歩を踏み出そうと誓いあっていた。

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