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日弁連、強制連行・強制労働と関連し政府、企業に勧告

 日本弁護士連合会(本林徹会長)は19日までに、日本の植民地支配時代に強制連行され強制労働を強いられた在日朝鮮人とその遺族からの人権救済申し立てについて、小泉首相と日本の2企業に真相の究明と謝罪、補償を求める勧告書を送った。強制連行・強制労働と関連して日弁連が日本の政府、企業に勧告を出すのは初めてのことだ。

 申立人は、古河鉱業株式会社(現古河機械金属)により強制連行され、同社足尾鉱業所(栃木県)で強制労働を強いられた鄭雲模さん(81、千葉市在住)と、熊谷組により強制連行され、同社平岡・飯島両発電所(長野県)で強制労働を強いられた金一洙さん(1994年6月死去)の遺族。

 勧告書によると、鄭さんは1942年2月、忠清北道清州郡から栃木県足尾銅山に強制連行され、44年3月まで強制労働に従事させられ奴隷的虐待を加えられた。金さんは43年2月に慶尚南道から平岡発電所熊谷組の建設現場に強制連行され、45年8月15日まで強制労働に従事させられた。空腹のまま坂道で土砂運搬させ頻繁に殴打するなどの虐待を加えられた。

 97年5月の鄭さんの申し立て、98年1月の金さん遺族の申し立てを受け、日弁連側では5年にわたり調査を行い、事実認定に至った。日弁連は、両事例とも、「日本の産業界からの強い要請を受けて、労働力不足に対応するために、産業界と協議して国策として朝鮮人労働者の日本国内への移入を決定し実行した。…朝鮮人らは、極めて危険な場所での長時間労働が強要され、…劣悪かつ過酷な状況のもとで就労させられた」などと日本政府が強制連行、強制労働に責任を負うとしている。

 なお、申立て人が居住する千葉などで12月中に報告集会が開催される予定。

金剛山歌劇団南朝鮮公演

 金剛山歌劇団の南朝鮮公演が12月2日から8日まで行われる。同団の南朝鮮での公演は6.15共同宣言発表後の2000年12月に行われた第1回目に続くもので、今回は観光コンサルティング業を主とする南朝鮮のベンチャー企業、鰍fISCO(リ・ギュヒョン代表理事)が招待した。

 同団の李庄俊団長は「新しい世代が中心となって構成された私たちの公演を通して、異国の地でも祖国統一を願い、しっかりと民族性を守ってきた在日同胞の姿を伝えたい」と決意を述べた。公演は釜山と全州で各5回ずつ、計10回予定されており、祖国統一をテーマにしたものや、北で製作された歌、踊りなどを披露する。

 一方、14日には千葉地域商工会創立40周年記念金剛山歌劇団千葉公演が千葉市内で行われ、1200余人が観覧した。

鉄道・道路連結、米に干渉する権利ない

北側団長ら強く非難

 北南閣僚級会談北側代表団の金゚星団長は17日、談話を発表し、双方当局が積極的に推し進めている鉄道・道路の連結工事を妨げている米国の対応を厳しく非難。金団長は、米国は北南鉄道・道路の連結で提起されるいかなる問題にも干渉する名分と条件がなく、これに干渉して許可をうんぬんするいかなる根拠もない、と指摘した。

 また、北南経済協力推進委員会の朴昌蓮北側団長(国家計画委員会第1副委員長)も18日、談話を発表。米国がいくら妨害しても、朝鮮民族は闘争で北南鉄道と道路を必ず連結させるだろう、と強調した。(朝鮮通信)

朝ロ国家文献協力協定に調印

 朝鮮国家文献局とロシア連邦文献局間の協力協定が13日、モスクワで調印された。朝鮮国家文献局の金在麟副局長とロシア文献局のコチュロフ局長がサインした。(朝鮮通信)

ネパール首相が朝鮮大使と会見

 ネパールのチャンドラ首相が12日、全聖明ネパール駐在朝鮮大使と会見した。

 首相は席上、朝鮮がここ数年間、一連の難関に直面したが、これらすべてを勇敢に乗り越え、こんにち、新たな進展を遂げていることを非常にうれしく思い心から祝賀する、と述べた。

 また、ネパール政府は古い歴史を有している両国間の友好関係を今後もいっそう強化発展させるため全力を尽くすと述べた。

 そしてネパール政府は、国の統一を外部勢力の干渉を受けることなく自主的に、平和的に実現するという朝鮮の立場をこれからも支持すると強調した。(朝鮮通信)

朝鮮選手権大会、58競技で熱戦

 平壌16日発朝鮮中央通信によると、朝鮮選手権大会が平壌市などで行われ、サッカー、バスケットボール、バレーボール、卓球、テニス、陸上、マラソン、柔道、射撃など約50種目の競技が行われた。(朝鮮通信)

「非常識、呆れかえる」

石原妄言と関連し朝鮮中央通信論評

 朝鮮中央通信は15日、石原慎太郎東京都知事が10日、テレビ朝日に出演し拉致問題をうんぬんしながら、「そういう国と日本は堂々と戦争したっていい」と発言したことと関連し、論評を発表した。

 論評は、石原都知事の発言は戦争がどんなものであるかもわからない世間知らずなものであるとしながら、次のように指摘した。

 さらに呆れるのは、朝鮮が米国から供与されている重油の相当量を日本の暴力団に横流ししており、人道的食糧支援の一部も日本の商社に転売しているという非常識な妄言まで吐いたことである。

 石原が以前、「中国は小国に分裂した方がよい」だの、「北朝鮮は崩壊すべきである」だのという妄言をはばかることもなく吐いた政治俗物であるというのは周知の事実であるが、日本の首都の政事を司っている者の口から出た言葉としてはあまりにも水準が低く、呆れかえるほどである。

 石原は、徹底した狂信的国粋主義者であり戦争狂である。朝・日間に戦争が勃発すれば、日本の本土が廃虚と化すのは火を見るよりも明らかである。日本を廃虚にしてもかまわないと公言する者が、日本の政界にいるということ自体が悲劇であると言わざるを得ない。

 これは結局、日本政界の知性の低さを自ら証明したものにほかならない。

 20世紀の人類史を最大の侵略行為で汚しておきながらもそれを否定し、すでに解決された拉致被害者問題を複雑にし戦争をうんぬんするのは、まったく非常識な妄動であると言わざるを得ない。

 多くのマスコミと知識人が、日本の政治家に対し「くずの政治家」と評するのは決して理由のないことではない。

 日本は、石原のような者によって自国の政治的道徳性と知性が腐敗していることを嘆くべきである。(朝鮮通信)

石原妄言、「ドンキホーテを彷彿」と民主朝鮮

 16日付の民主朝鮮は、ことあるごとに朝鮮との戦争や朝鮮の「崩壊」をうんぬんするなどの妄言を繰り返し、社会的物議を醸している石原都知事を、17世紀の文学作品の主人公にたとえながら、次のように指摘した。

 石原の思考方式と言動は、ドン・キホーテを彷彿とさせる。違う点があるとすれば、一方は17世紀の文学作品の中で、中世の騎士に狂った主人公であり、もう一方は現代に生きる戦争狂信者だ。

 石原は、口さえ開けば戦争についてうんぬんする。きっと彼は戦争だけが日本人民のためになり、自分だけがそれについて語れるように考えているようだ。

 こうした者が政治家として闊歩していること自体が、今世紀の恥である。果たして石原は、戦争が何であるかを知っていて、われわれとの戦争をうんぬんしているのか。

 われわれは石原の時代錯誤的な言動から、風車に向かって突進するドン・キホーテの姿を思い起こす。ドン・キホーテの突進がどのような結果を招いたかは石原自身も知っているはずだ。(朝鮮通信)

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