中大阪初中、地域活動でボランティア

日本学校生徒と交流会


阿武野中の生徒に伽琴を教える中大阪初中生徒(11月7日)
「町の探索隊」イベントでボランティア活動(10月19日)
 「朝鮮学校で学ぶ誇り、朝鮮学校の正当性と実効性をより多くの人に伝えたい」。そんな思いから中大阪朝鮮初中級学校(大阪・東成)の生徒たちは毎年、地域活動を活発に繰り広げている。

 7日には高槻市立阿武野中学校との4回目(年1回開催)となる交流会が開かれた。阿武野中の生徒が朝鮮学校の授業を参観した後、24の班に分かれて交流を深めた。昼食を共にした後、ノルティギ(朝鮮式板飛び)、シルム(朝鮮相撲)の体験交流、文化交流などが行われた。

 日本の生徒らは名前を朝鮮語にしてみたり、簡単なあいさつを朝鮮語で覚えたり。朝鮮舞踊と伽倻琴を初めて体験する生徒もいた。男子生徒に朝鮮舞踊を教え、日本学校の教員には伽ー琴を教えるなど、終始なごやかな雰囲気だった。

 一方、10月19日には昨年に続き、「東成町の探検隊」(事務局・オープンスペース輪っこ)に参加し、日本の福祉団体との交流を深めると共に、民族教育を地域の人々にアピールした。

 「障害のある子も、ない子も共に楽しめる場を」と、活動を繰り広げる「オープンスペース輪っこ」など12団体が参加するイベント。中大阪初中の運動場で行われ、全校生徒がボランティア活動に参加した。

 売店を手伝い、車椅子体験を手伝っていた生徒たちを見て、参加者らは「生徒たちが活発で明るい」「何でも一所懸命にやる」「心がきれいで純だ」などと賛辞を惜しまなかった。

 イベントの最後では、子どもたち全員が朝鮮学校生徒たちと手をつなぎ、踊る姿に、関係者たちは大きな感動を得ていた。【中大阪初中】

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