始めてみよう朝鮮将棋(3)

象、士、卒(兵)


◆駒の動かし方 2◆

 象(サン)は、馬(マ)と同じように守りと攻めの両方で活躍するので、馬の次に大切な駒といえます。

 象は前後左右に1歩、その対角線上に2歩進むことができます。これも馬同様、進む方向の間に駒があると進めません。戦局を左右する局面で活躍できる駒です。

 士(サ)は、宮城内で相手の攻撃から将を守る駒です。士を取られると将を守るのが難しくなると言われるほど大切な駒です。将(チャン)同様、宮城内で線にそって上下左右斜めを自由に動けますが、宮城外には出られません。将と士以外の駒は、宮城内外を自由に出入りすることができます。

 卒(チョル、あるいは兵=ピョン)は、7種の駒の中では1番弱い駒ですが、5つあります。どこからでも攻められてしまう弱点はありますが、相手の攻撃に対する最初の防波堤の役目をする大切な駒です。前(上)と左右だけ1歩進むことができ、後(下)には行けません。

 双方の駒数が少なくなるにつれ、卒・兵の役割が大事になります。1枚あれば勝てたのにと悔やむことがあるからです。だから、最初から粗末に扱うと後で痛い目にあうことが多々あります。(朴健治・京都社協顧問、次回は布陣法1)

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