在日本朝鮮留学生同盟
専門分野見つけて
鄭成俊
当時、大学時代、低ビットレートでの動画像通信(今で言うと携帯電話や一般電話でもなじみのあるテレビ電話をターゲットにする分野で、符号化「データの圧縮」方式と動物体の自動認識)について研究していた。
学科別研究討論会では、卒業論文の準備段階のものを発表したが、発表する分科会の場が電気電子工学と幅広いジャンルであったため、一方的な発表となったことを覚えている。その後、動画像に興味が広がり修士課程に進んだ。 修士過程を修了した後、自分が日本企業で朝鮮人として活躍できるか試みる意味も込めて、本名で普通の日本学生と同じように就職活動を行ったところ、希望通り画像を取り扱う業種のシステムエンジニア(SE)として就職することができた。現在は、主に大手新聞社の紙面製作システムの中で画像を取り扱うシステム開発に従事している。 入社当時は、プログラムが主な作業だったが徐々に設計作業を行うようになり、今ではプロジェクトマネージャーとして作業管理などもしている。仕事はハードだが、やりがいを感じている。 私が現役にできるアドバイスは、大学時代に自分の専門分野を見つけること。最初から目標とする分野やそれに対するアプローチが明確であるかどうかだけが問題ではなく、自分自身が継続してやれることを探すことが大事だと思う。 その目標が大学などで専攻した分野と一致することが望ましいが、極端に言えばそれも含めて再度顧みてもいいのでは。私自身、修士課程が今の自分の基礎に、非常に貴重な経験になった。大学時代にさらに探求したい分野が見つかったときには修士課程などに進むことを勧める。 ◇ ◇ 画像工学専攻。工学院大工学部情報工学科、同大大学院卒業後、抹x士通でシステムエンジニアとして働いている。 |