朝・日両国首脳があけた重い扉を力を合わせて開こう

朴成琴


 歴史的な朝・日首脳会談が終わり、両国関係は新たな段階に入った。

 朝・日両国のトップ同士が、強い「政治的意思」で早期正常化を確認したことの意義は大である。約1世紀の間、敵対関係にあった両国が和解と協力を成し遂げることによって、北東アジアに固定化された「敵対の歴史」を転換し、「和解と協力」に基づく新秩序へ重要な橋頭堡を築いたと言える。また、「アジア人によるアジアの平和」を実現する重要な契機を作ったと言える。

 拉致問題が、北朝鮮への日本国民の反感を強め、正常化交渉に大きな影を落としているのは事実だ。朝鮮半島では、南北が数百万を犠牲にした無惨な歴史を乗り越え和解が進んでいる。

 その象徴的な例として、「鉄のシルクロード時代」の幕開けがあげられる。ソウルと中国国境の新義州を結ぶ「京義線」の連結は、緊張のシンボルとなっている非武装地帯を貫通することにより、分断の状態を一挙に打ち崩すことになる。軍事分野における南北相互の信頼関係は一層強化され、朝鮮半島の和平はより強固になるだろう。

 拉致され、家族の死亡が確認された人々の悲しみを乗り越えて和解することが大事ではなかろうか。朝・日両国民は近視眼的視野をすて、決して一時的な感情に走らず冷静にまた熱く朝・日両首脳が開けた重い扉を共に力を合わせて開いていくべきではないだろうか。(59、自由業)

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