民族教育権 우리의 힘으로(われわれのちからで)
署名運動の現場から・愛知
逃げずに堂々と主張を
朴春明(豊橋地域商工会会長)
豊橋朝鮮初級学校は9月22日、創立57年にして初めて公開授業を開いた。自民党の国会議員や豊橋市長ら日本の教育関係者が訪れたが、朝鮮学校が置かれた深刻な現状を知らなかったようだ。資格や助成など日本の学校とまったく一緒だと思っていたようで、朝鮮学校がそのような現状に置かれているとは知らなかったと一様に驚いていた。
愛知では6月から朝鮮学校の処遇改善を求める署名運動を行っているが、私自身600人分を集めた。なぜそれほどがんばったかと言えば、県が朝鮮学校の児童・生徒に支給する私立学校経常費補助金が年額2万3000円(1人当たり)と大都市圏で最低だったからだ。 仕事で付き合いのある業者さんや古い友人がたくさん協力してくれた。やはり、われわれ同胞の歴史をよく知っている人がよく助けてくれる。 公開授業は日本人拉致事件が明らかになった後だったので、中止すればどうか、という声もあった。朝鮮バッシングが吹き荒れているが、これに負けたり、逃げてはだめだ。今こそ私たちは、民族教育の権利を堂々と主張しなければならない。 署名の目標である10万人にはまだ到達していない。多くの同胞に、何とか時間を捻出し、足を運んで署名を集めようと訴えたい。 さまざまな背景を持つ同胞が豊橋初級を心配し、その存続のため力を尽くしてくれている。 豊橋では、学校を支援する金剛山歌劇団の公演が20年間続いているが(今年は20日)、その際集まる広告も学校を思う気持ちの表れだ。 民団の同胞や国際結婚したカップルの子どもが朝鮮の言葉や歴史を学ぶことができる、より開かれた朝鮮学校を作らなければ、日本学校に行ってしまった彼らを取り戻すことはできない。署名はその環境作りだと思っている。 |