山で元気!

白馬岳
(長野県、2932m)

白馬大雪渓と高山植物を楽しむ


 留学同京都OB会の登山クラブ「山遊会」14人と同クラブ・関東の「高翔会」6人の6回目の合同登山が、北アルプスの北の端、白馬岳で3日間行われた。

 老年化も進み、体力差を考慮し、3班に分け行動した。

 1班の基本部隊(8人)は大雪渓から白馬三山の縦走、2班の関東組(7人)は猿倉から大雪渓の往復コース。3班ののんびり組(6人)は拇池自然園から白馬大池までの往復散策コース。

 1日目、基本部隊は12時、猿倉を出発、林道を経て大雪渓取り付け点の白馬尻に着く。雄大で険しい大雪渓を目のあたりにし、全員がしばし絶句、感動と迫り来る厳しい登りに足がすくむ。軽アイゼンをしっかりと装着、一歩一歩踏みしめ大雪渓を登る。気温は12度。ガスの合間から時々姿を覗かす白馬・杓子の山々、咲き乱れる花畑を楽しみながら18時、白馬山荘にたどり着く。

 剣岳に沈む美しい夕日を眺めながら、感動のひと時を過ごす。

 2日目、ガス煙る中、白馬岳(2932メートル)、杓子岳(2812メートル)、鑓ヶ岳(2903メートル)を縦走。ガスで展望のきかない時は美しい花畑の可憐な高山植物がわれわれを楽しませてくれた。2100メートルの鑓温泉に足取りも軽く到着。日本一高い鑓温泉は、疲れた体を癒す最高の贈り物であった。

 3日目、再度、雄大な雪渓を背景に、縦走した山々を眺めつつ下山。倉下温泉に3班の参加者が合流し、1年ぶりの再会を喜び合う。ちゃんこ鍋を囲み懇談会。白馬岳登山の話に花が咲く。来年の登山は、家族同伴を約束し、白馬駅にて解散する。京都留学同時代のチング(親友)が年1度、山で旧友を温める楽しみを胸に抱き、去ってゆく列車にいつまでも名残りを惜しんだ。(8月3〜5日、京都留学同OB登山クラブ「山遊会」会長李興斉)

 【コースとタイム】(基本部隊)猿倉〜白馬山荘〜白馬岳〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜鑓温泉〜小日向のコル〜猿倉 19キロ 12時間30分

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