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金永南委員長、米大統領特使と会見
最高人民会議常任委員会の金永南委員長は4日、万寿台議事堂で表敬訪問したブッシュ米大統領特使のケリー国務省東アジア・太平洋問題担当次官補と会い談話を交わした。金桂寛外務次官ら関係者が同席した。 3日に平壌入りしたケリー特使には、国務省朝鮮半島和平交渉担当大使、ホワイトハウス国家安全保障会議アジア担当局長、統合参謀本部将官、国防総省高官らが同行。一行は5日に平壌を出発した。 滞在期間、一行は朝鮮側にブッシュ政権の対朝鮮政策と対話再開に対する立場について説明。また、両国間の相互関心事について意見交換をした。 米大統領特使の訪朝は、2000年10月に当時のクリントン大統領特使として訪朝したオルブライト国務長官につぐもので、ブッシュ政権下の人物としては最高位級人士である。(朝鮮通信) 「対話ではなく、強硬敵視」が明白に 朝鮮外務省代弁人 朝鮮外務省スポークスマンは7日、米大統領特使の訪朝と関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。 既報のように、米大統領特使のケリー国務省東アジア・太平洋問題担当次官補が3〜5日、訪朝した。 われわれは、ブッシュ行政府が対朝鮮政策と対話再開の立場を説明するために特使を送るといってきたので、対話を通じて朝米間の懸案を解決することのできる方途を探し求めることができることに期待しながら特使を迎え、彼の話を聞いてみた。 ところが特使は、「憂慮事項」なるものを示しながら、核およびミサイルと通常武力、「人権問題」などについての米国の一方的な要求をわれわれが先に解決すれば、朝米関係はむろん朝・日関係と北南関係も順調に解決されるだろうと、高圧的かつ傲慢に出てきた。 米国が持ち出してきたいわゆる「憂慮事項」なるものは、すべて対朝鮮敵視政策の産物である。 結局、特使の今回の説明を通じて、ブッシュ行政府が対話ではなくて力と強権でわれわれを屈服させようという強硬敵視政策を追求していることが明白になった。 ブッシュ行政府が引き続き堅持しているわれわれに対する「悪の枢軸」教理と、われわれを彼らの核先制攻撃対象に選定したことも撤回せず、一方的な強硬敵視政策に引き続きしがみついているということが確証された以上、われわれも特使にそれに該当するわれわれの原則的立場をしっかりと明らかにし送り返した。 米国の変わりない対朝鮮強硬圧殺政策はわれわれに、その正当性が実証された先軍政治に従って必要なすべての対応措置を取るよう、さらに後押ししている。 声を上げ子ども守ろう 東京で「在日の子どもたちへの迫害を許さない! 緊急集会」 「在日の子どもたちへの迫害を許さない! 緊急集会」が7日、東京・早稲田の日本キリスト教会館で開かれた。各地で繰り返されている朝鮮学校児童・生徒、日本学校に学ぶコリアンの子どもたちに対する暴言、暴力、いやがらせに抗議しようと日本市民らが呼びかけた。 佐藤信行さん(在日韓国人問題研究所)は、「朝鮮に対する非難を子どもたちに向けるのは、どのような理由によっても正当化されない。日本は国連・人種差別撤廃条約に加入しているにもかかわらず、迫害を防止、禁止する手立てを何もとっていない」と非難した。日本市民らの発言が続いた後、鄭暎恵(大妻女子大学教員)、金東鶴(在日本朝鮮人人権協会)、指紋押捺反対運動に関わってきた朴容福さんらが発言。集会では兵庫県知事らが発表(2日)した緊急アピールや、各界からの激励のメッセージが紹介された。 北、南、在日が初めて共同で参加 檀君陵で開天節行事 【平壌発=姜イルク記者】北南、海外同胞らによる開天節記念共同行事が檀君陵で3日、分断史上初めて行われた。 行事には北側から社会民主党、檀君民族統一協議会をはじめとする政党、社会団体、宗教団体の関係者らと平壌市民らが、南側から天道教中央総部、檀君学会、民族宗教協議会、民族団体連合をはじめとする社会団体と宗教界、学界の人士が参加した。また、総聯をはじめとする海外同胞代表、朝鮮大学校祖国訪問団の教員、生徒らが参加した。 行事では開会儀式に続いて、檀君祭が行われた。北南、海外の代表らが祭酒を注いだ後、参加者らは檀君を追慕し黙祷した。 つづいて7人の北南、海外の代表らがあいさつと演説を行った。 檀君民族統一協議会の柳美英会長は、「今回の共同行事は、檀君を始祖とする北と南、海外の同胞が統一を願う思いをひとつにする民族団結の大会として、祖国統一運動史に大きく記録されるでしょう」と述べた。 南の民族共同行事準備委員会のハン・ヤンウォン委員長は、「開天節行事を通じてひとつになった民族のルーツを確認することは、統一に向かう民族の行進に後退はないという信念を与えてくれる」と話した。 共同行事では7000万の同胞に送るアピール文が朗読された後、統一を祈願した記念植樹と国立民族芸術団による記念公演が行われた。 一方、人民文化宮殿では同日、北の歴史学学会と南の檀君学会の共同主催で、檀君と古朝鮮に関する共同学術討論会が行われた。 直行便で1日、平壌に到着した100人の南側代表団は、九月山をはじめとする観光地を観覧し5日、平壌を発った。 開天節とは檀君が古朝鮮を建国した日を記念したもので、これまでは北南間の見解に差があり、共同行事は実現してこなかった。 朝鮮代表団、15日から中国訪問へ 中国の全国人民代表大会常務委員会と国務院の招請で、朝鮮民主主義人民共和国代表団(団長=楊亨燮最高人民会議常任委員会副委員長)が15〜19日まで、同国を公式親善訪問する。(朝鮮通信) 職総代表団、朝鮮会館を訪問 訪日中の朝鮮職業総同盟代表団(団長=李進守副委員長)が4日、東京・千代田区の朝鮮会館を訪問した。 総聯中央の徐萬述議長、許宗萬責任副議長が各副議長、局長らとともに代表団一行を温かく迎え、歓談した。 同代表団は、全日本港湾労働組合をはじめとする日本の各労働組合団体の招待で3日に成田空港に到着した。12日まで滞在しながら、各地で朝・日労働団体間の交流を深める。 なお、代表団一員の金英浩職業総同盟平壌市委員会副委員長は4日午後、39年ぶりに石川県の故郷を訪れ、家族、親せきたちと再会した。 |