女性同盟足立支部結成55周年記念ゆったり温泉旅行

元気出る「場」作りたい


茶臼岳で出会った南の同胞と意気投合
 女性同盟東京・足立支部結成55周年記念旅行が9月24、25日、那須高原で行われた。40代から80代まで約50人が参加し、牧場を見学したり、温泉につかりながら、楽しいひとときを過ごした。

 初日の宴会では、「K&J」の姜春美、金有悦、金元子さんらが、朝鮮の歌と踊りを披露。異国の地で苦労を重ねながら子どもたちを育て上げた1世のオモニをうたった歌と踊り「オモニセンガク(母への想い)」、植民地時代に歌われた「ナグネソルム」「チルレコッ」などが好評で、会場には涙ぐむ女性の姿も。続く民謡メドレー、カラオケ大会では、皆がオッケチュムを踊る盛り上がりようだった。

 36年間、西新井分会分会長を務め、今春引退した顧問の李花基さん(66)は、「若い人にバトンタッチしたが、力ある限り、同胞社会のために生きていきたい」と話す。「現役の頃は総聯の運動が盛り上がっていた時期で、近所の人たちとみんなで子育てをし、朝鮮学校を支えるために頑張った。自然な形で人間関係を築くことができて本当に幸せだった」と振り返る。一方、新分会長の全栄玉さん(50)は、「日本人拉致問題など同胞は自分たちを取り巻くさまざまな問題をどう受け止めればいいのか苦悩している。私たちが聞いてあげなきゃ」と意気込んでいた。

 2日目は、茶臼岳(1915メートル)と鹿の湯の二手に分かれて行動。茶臼岳組は散策中に釜山から来た南の同胞とばったり出くわし、意気投合する場面もあった。釜山で薬屋を営む金漢守さん(60)で、「こんな所でトンポに会えるなんて」と喜びを隠し切れない様子。「アリラン」などの民謡を披露し場を盛り上げていた。

 朝鮮舞踊、チャンゴ、気功、バレーボール、習字、登山、コーラスなどのサークルや、幼児を育てるオモニたちの集まり「アジャンアジャンクラブ」などを通じて、女性たちのネットワーク作りに励む女性同盟足立支部。学校を支援するチャリティーコンサートを企画するなど、特色ある活動に取り組んできた。

 康年才委員長(非専従)は、「今後も同胞同士助け合い、元気を分け合える『場』を作っていきたい」と決意を新たにしていた。

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