李昇昊のツボ教室(6)

肩こりのツボ


 肩こりは日本で多く見られる症状だそうです。日本の気候風土、生活様式に関連が深いのです。呼吸器疾患や婦人科、胃腸疾患、心臓病などが原因で起こることもあります。単純なものでは、過労や運動不足の肩こりが圧倒的です。自分の症状にあったツボ療法を行いましょう。

 「代表のツボ」

 ▽手三里(てのさんり)

 1、楊枝の頭の方でやや強めに5分間押さえる。5秒押して2秒休み、また押すように繰り返す。
 2、そこへ簡単灸を3つすえる。
 3、お灸の後にエレキバンを貼る。

 「状況別のツボ」

 ●体が重だるく、背中まで痛む場合

 ▽承山(しょうざん)

 ●硬いしこりがあり、もむと楽になる場合

 ▽条口(じょうこう)

 ●ストレスがたまると、カーッと凝りだす場合

 ▽行間(こうかん)

 ●疲れやすく、元気がなく肩がこる場合

 ▽足三里(あしさんり)

 ●動悸がして、腰が痛み肩がこる場合

 ▽太谿(たいけい)

 ※各ツボの刺激方法は、手三里と同じように行う。

 「肩こりの補助療法」

 ツボ療法の後に、熱めのお湯に浸したタオルを硬くしぼり、肩こりの部分に乗せる。ラップをかぶせて、蒸すようにするとさらに効果的です。

 「ポイント」

 ・ツボ療法とともに、身体を冷やさないように注意しましょう。水分の取りすぎも、肩こりを悪化させます。
 ・強い力でもんだり、たたいたりすると逆効果になることがあります。
(うえの針灸整骨院院長、@03・3832・6899)

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