目標は2004年のオリンピック
活躍が期待される朝鮮のスポーツ分野
サッカー女子代表チームの練習風景
昨年の世界柔道選手権大会女子52キロ級で優勝したケ・スニ選手や、第13回アジア女子サッカー選手権大会で優勝した代表チームなど、ここ数年朝鮮のスポーツ選手たちは多くの成果を収めた。体育指導委員会ではこのような成果におごることなく、朝鮮を「スポーツ強国」にするため多くの努力を傾けている。今後の活躍が期待できる朝鮮のスポーツ部門について、体育指導委員会体育連盟のチョン・ユンリョル副委員長に話を聞いた。 【平壌発=姜イルク記者】
―最近スポーツ部門でいい成績を残せた要因は? シドニーオリンピックで得た教訓をもとに、トレーニングの過程や実戦で提起される問題点などすべてを科学的に分析した。それとともに、選手たちのメンタリティーがかなりの部分を占めていると思う。アジア女子サッカー選手権を例であげるならば、実力的に朝鮮がずば抜けていたわけではない。にもかかわらず優勝できたのは、祖国の威容を示すため選手たちが一致団結したからだと見ている。 現在すべての部門で2004年のオリンピックに照準を絞り、準備を着々と進めている。必ず良い成績を収めて在日同胞たちに喜びを与えたい。 ―女子選手の活躍が目立つが 一言で朝鮮の女子選手たちは負けん気が強い。監督が男子なみのトレーニングを課しても最後までやりきる。朝鮮ではよく男女混合でトレーニングを行うが、男子は女子のレベルアップのため惜しみない協力をする。また混合トレーニングは男子にもいい影響を与えている。「いくらなんでも女子に負けるわけにはいかない」という心理が働くからだ。 ―国内競技が頻繁に行われているようだが。 朝鮮では万景台賞(4月)、白頭山賞(2月)、共和国選手権大会(9、10月)、オ・サンドク賞(12月)などの国内競技を定期的に行っている。体育選手団などはもちろん、各工場、企業所など末端の選手たちもすべて参加している。 このように国内競技が活発なので国家代表チームのレベルもかなり高くなった。現在国際大会でメダルを獲得できる水準にある種目は、レスリング、柔道、ボクシング、重量挙げ、卓球、体操、マラソン、飛び込み、アーチェリーなどの個人種目と、サッカー、ハンドボールなどの団体種目。とくに女子の活躍が期待されるが、男子も若い選手が育ち展望は明るい。 |