あの時、このひと言
「学生会活動に参加していなかったら、日本人として生き、日本人の中で成人式を迎えていただろう。これからも同胞の友だち、そして朝鮮民族を大切にしていきたい」(13日、京都市内で行われた京都朝鮮青年学生成人記念式典に参加した日校出身の鄭俊明さん)
◇ ◇ 「子どもたちを受け入れた以上、その後の進学、就職まで責任を持って送り出すのが私たちの役目」(東京同胞生活相談綜合センターと協力して卒業生の就職あっ旋事業に力を入れている東京朝高の康景翊教員) ◇ ◇ 「以前は、日本社会に立ちはだかるさまざまな障壁の不当性を訴えるメッセージが多かった。今もそうした壁がなくなったわけではないが、目に見える壁が減っていくことにより、もっと別の次元、日常レベルの話が増えてきた。ただ、その中にも在日コリアンである自分自身としての主張があり、それに裏打ちされた言葉の強さがあるから人の心をつかむ。それが、朝高生がコンスタントに出場できている理由と言えるだろう」(「青春メッセージ」のチーフ・プロデューサー、NHK番組制作局の石原真さん) |