祖国で迎えたお正月

在日朝鮮学生少年芸術団迎春の集いに参加


在日朝鮮学生少年芸術団の創作舞踊「世界の1番大きな家」
 毎年、元日を日本で家族と過ごす子供たちが、今年は平壌で新年を迎えた。新春の恒例行事である学生少年たちの迎春の集いに出演した在日朝鮮学生少年芸術団のメンバーである。

 公演参加のために祖国を訪問したのは133人の小、中学生たち。平壌の舞台では創作舞踊「世界の1番大きな家」を披露した。

 学生たちは11月末から祖国に滞在し、歌と踊りなど公演の準備を行ってきた。また練習の合間には、平壌の学校を訪問し、現地の学生たちとの交流も深めた。

 「最初は意志の疎通がうまくいかなかったのですが、時が経つにつれ、打ち解けていきました。別れ際には席を立たずに泣き出す子供たちもいましたよ」

 芸術団の副団長であるユン・チュンソン教諭によると、祖国という環境の中で公演を準備したことで、学生たちは多くの事を学んだという。

 「学生たちが披露した演目は、祖国を忘れることなく、異国の地で民族の一員として堂々と生きる在日同胞3世、4世の姿を描いたものです。約1カ月の祖国滞在期間中に、学生たちは作品のテーマを自分自身の問題として、しっかりと受け止めたようです」

 1月1日、公演の幕が下りると学生たちは抱き合って涙を流した。祖国で学び、感じたことを舞台の上で表現することができた喜びと感激が、一気にあふれたという。

 学生たちは9日まで毎日2回の公演を行なった。正月だからといって例年のように、ゆっくり休息することはできない。それでも元日には祖国の関係者が準備してくれた宴会に参加し、市内観光も行った。

 「遊んだり、休んだりする時間はとても短かったけれど、すごく楽しいお正月でした」。学生たちは笑顔で語っていた。

日本語版TOPページ

 

会談の関連記事