みんなでチャレンジ!フラワーデザイン(4)
部屋を彩る「小さな季節」
旬の花の楽しみ方
暑い夏が終わってホッとしたように |
春夏秋冬、季節によって咲く花はさまざま。今回は四季折々の「旬の花」の楽しみ方を。
「秋は旬の花をいけるのにぴったりの季節ですね。今は1年中どんな花も手に入るようになりました。でもせっかく四季のある土地に住んでいるのですから、その季節ごとに合った『旬の花』を探して生けると、花の楽しみ方がぐっと増しますよ」(権先生) 秋色に似合う、フラワーデザインについてお話してもらった。 「秋といえばなんといってもコスモスをイメージしますね。コスモスは一輪だと、とても素朴な感じがしますが、束になるとバラや蘭に負けません。バラや蘭がソリストならコスモスはコーラス歌手ですね」 ほかにはどんな花が――。
「ほかにはリンドウ、桔梗(トラジ)、ひがん花、オランダセダム、ワレモコウなども秋らしい花ですね。秋のフラワーデザインは、草木が枯れていく感じを加えると、より秋らしくなります。例えば、枯れ枝や実のもの、かえで、もみじなどの赤や黄が少しかかった葉のものを、そえるといいでしょう」 「小さな季節」を感じさせてくれる「旬の花々」をご家庭に飾ってみてはいかが? (次回は食卓の花、10月第2金曜日掲載) 【準備するもの】 ・少し深みのある大皿 ・プラスチック製の剣山(裏に吸盤がついているもの。250〜600円程度) ・花、枝、葉 ◇ ◇ @皿の三分の一ほど端寄りの場所に、剣山を吸盤でしっかり固定する。 A皿に水を張る。 B大きめの花(ここではリンドウ、弁慶草)を剣山が隠れるように中心部分に差す。(図1) C四方に向けて小花、枝などを差していく。(図2) D対称になる位置に花(ここではコスモス)を浮かべる。 ※剣山はオアシス(吸水性スポンジ)でも代用できるが、水を透明に保つには剣山が向いている。またプラスチック製の剣山は金属製のものとちがって、器を傷つけにくいのでガラスの器などでも使えて便利。 |